どさんこワイド179

キニナル〜鳥アレルギー肺炎とは?

2017年3月14日(火)

キニナル〜鳥アレルギー肺炎とは?

 世間で今気になることに鋭く斬り込む企画“キニナル”。今回は、風邪に似た症状の「鳥アレルギー肺炎」がテーマです。

命を落とす可能性もある 「鳥アレルギー肺炎」

鳥
呼吸器・アレルギーに詳しい、札幌医大病院の高橋弘毅先生に教えていただきしました。

●鳥アレルギー肺炎とは?
「正式には“鳥飼病”と言います。鳥を飼うブリーダーさんから見つかった病気です。最近、日本でもオウムやインコ、ハトなどを飼う人が増えています。その方の中に鳥飼病が増えているということです。」

●症状の特徴は?
「“特徴がない”のが特徴と言えます。風邪の症状と似ていて見つけるのが難しい病気です。熱っぽい、咳が出る、息切れがする等、他の病気にも見られるような症状なので、気が付かない人が多いわけです。」

●放っておくと?
「徐々に悪化し、息切れが非常に強くなります。進行すると治療しても治らない、最悪の場合にはこの病気で命を落とす方もいます。」

●原因は?
鳥のフンに含まれている成分が原因と言われています。その他に、鳥を飼っていない場合、羽毛布団を長年使っている方も発症することがあります。羽に含まれている鳥のタンパク質に対して体がアレルギー反応を起こすんです。」

●対策は?
「常にマスクをしてもなかなか防げるものではなく、この病気にかかった方は、鳥の飼育をやめていただくことが第一の治療法になります。また、羽毛が原因と思われる方は、まずは呼吸器専門の病院にかかって、胸のレントゲンを取り、肺炎があるかを確認してください。肺炎の場合は羽毛布団が原因と考え、使用を控えましょう。」

また、進行し過ぎている場合は、投薬治療になりますが、副作用があります。何より早めの発見と対処が大切です。
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