どさんこワイド179

北海道100年物語〜五代続く小さな豆富店

2019年6月27日(木)

北海道100年物語〜五代続く小さな豆富店

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北海道で長年愛されるモノやお店の魅力に迫る企画「北海道100年物語」。今回は、大正時代から五代に渡って愛される「間嶋豆富店」をご紹介しました。

間嶋豆富店

【住所】室蘭市輪西1-12-7
【電話番号】0143-44-4371
【定休日】日曜日
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大正5年、室蘭で鉄鋼業が盛んになり始めた頃に「間嶋豆富店」は創業しました。お店の名前に書かれている「豆富」という漢字は、腐るというよりも豆で幸せを与えたいという思いから「豆富」の字を使っているそうです。受け継がれるのは薪窯を使った昔ながらの木綿豆富。1丁約950gと通常スーパーで売っている豆富の3倍もあり、製造方法を変えずに何代にもわたって受け継がれています。
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    ●木綿豆富一丁 350円(約950円)、半丁 180円
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出迎えていただいたのは、四代目店主の間嶋定子さん。現在の当主は定子さんの娘さんのご主人・斉藤由雄さんです。豆富作りで一番難しいのは大豆を煮る作業です。薪窯は火加減が難しいのですが、その火加減が美味しさに繋がっているという思いで、手間がかかっても薪窯にこだわっているんだそうです。天候や火にかけた時間などカレンダーにはメモがびっしりありました。豆を煮ている時の匂いも目安の一つなんだとか。約2時間かけて、真っ白な木綿豆富が出来上がります。
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「間嶋豆富店」は、富山から北海道に移り住んできた“間嶋ツネさん”が開きました。ツネさんの後も代々お店を切り盛りしたのは女性。夫は外で仕事を持ち、女性は豆富屋を営むというのが伝統でした。五代目は100年の長い歴史の中で初めての男性店主です。元々は別の仕事をしていましたが、四代目当主・定子さんのご主人が亡くなった13年前に豆富屋を引き継ぐことを決意しました。
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五代目当主・由雄さんが新たに生み出した特別な豆富があります。百年豆富は豆の味わいが凝縮されている堅めの豆富で、角がピンと立っています。醤油を加えても豆の味がするほどで、どこか懐かしい味わいです。
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    ●百年豆富一丁 760円(約1150g)、半丁 390円
豆富の他に、四代目店主・定子さんと五代目店主の奥様・千香子さんが作る「油揚げ」や夏限定の「ところてん」も愛され続けています。ところてんの作り方も創業当初から変わっていません。天草を薪窯でじっくり煮ていくと、繊維質か溶けて透き通った状態になります。間嶋豆富店ではお客さんの注文を受けてから特注の突き器でところてんを突いていくので、固すぎず柔らかすぎず、プルプルとしたところてんに仕上がります。豆富やところてんは地方発送も行っています。
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    ●ところてん 120円
    ※夏季限定、9月までの販売です。
●油揚げ 180円
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