どさんこワイド179

北海道100年物語〜創業118年 明治から続く“すき焼き”の名店

2019年11月21日(木)

北海道100年物語〜創業118年 明治から続く“すき焼き”の名店

北海道で長年愛されるものやお店の魅力に迫る「北海道100年物語」。今回は、寒くなったこの時期に食べたい“すき焼き”の老舗をご紹介しました。

阿佐利 本店

【住所】函館市宝来町10-11
【電話番号】0138-23-0421
【営業時間】2階(すき焼き店) 11:00〜20:30入店、平日11:30〜13:30分(ラストオーダー13:00)
1階(精肉店) 10:00〜17:00
【定休日】水曜日
  • 北海道100年物語〜創業118年、明治から続く“すき焼き”の名店
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明治34年創業、JR函館駅から車で約10分の場所にある“すき焼き”の老舗です。歴史を感じる建物は昭和9年の函館大火の後、青森県から移築されたものです。
「阿佐利」という名前はお店の前にある「あさり坂」から付けられました。

初代・土橋多次さんは、新潟から函館に移り住み精肉店を開業、半年後にはすき焼き店も始めました。その後「精肉店」と「すき焼き店」の二足の草鞋で118年続いています。
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現在、歴史ある建物とすき焼きの味を守るのは、5年前に後を継いだ四代目・土橋孝多さん(41歳)。札幌で別の仕事をしていましたが、自分が後を継がなければ100年以上続くお店がなくなると思い、函館に戻って四代目を継ぎました。
欄間も引き戸も部屋の間取りも85年前のままで、維持するのも大変です。客間には昭和9年の大火を生き残った牛の置物もありました。
  • ●梅コース 和牛ロース 1人前 2900円(黒毛和牛A2〜3ランクのリブロース)
    ●梅コース 和牛ロース 1人前 2900円(黒毛和牛A2〜3ランクのリブロース)
  • ●梅コース 和牛ロース 1人前 2900円(黒毛和牛A2〜3ランクのリブロース)
  • ●梅コース 和牛ロース 1人前 2900円(黒毛和牛A2〜3ランクのリブロース)
歴史ある客間で創業当時と同じ味のすき焼きをいただきました。
ご紹介した「梅コース 和牛ロース」は鹿児島産黒毛和牛A3ランクを使い、こちらも創業当時同様、仲居さんが目の前で作ってくれます。
お肉選びも代々受け継がれていて、暖かい地域の肉は脂が鍋にとけやすいそうです。今は九州産を中心に仕入れています。

こちらでは、昆布だしや野菜スープではなく初代が発案した鶏ガラスープを使っています。
これにより食材一つ一つの味がまろやかになると言います。代々続く秘伝の割り下で味を調えた後は、鍋の火力にもこだわりがありました。

四代目・孝多さん: 泡が出てきてもそのままにしておいて肉に味が染み込むのを待ちます。ご家庭だと(火力を)小さくしてしまう方もいると思いますが、決して小さくしてはいけないんです。
  • ●コロッケ 85円(店頭価格)
    ●コロッケ 85円(店頭価格)
1階の精肉店ではお肉の販売をしていて、すき焼きにも使われている黒毛和牛を買う事もできます。
午前中で売り切れてしまうほど人気なのが手作りの「コロッケ 」開店の午前10時になると沢山のお客さんが買いにきます。
戦後の食糧難の時に二代目の女将が考案し、現在1日平均600個作っています。
  • 北海道100年物語〜創業118年、明治から続く“すき焼き”の名店
四代目に今後について伺いました。

四代目・孝多さん: 変わらないという事、維持するのが一番の目標です。古くからある美味しい物をそのままの形で、若干時代に合わせて提供するのが使命だと思っています。
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