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札幌の歴史を歩いて探訪!てくてく洋二〜精進川歩き

2020年7月14日(火)

札幌の歴史を歩いて探訪!てくてく洋二〜精進川歩き

  • 札幌の歴史を歩いて探訪!てくてく洋二〜精進川歩き
北海道の知られざる歴史を、木村洋二アナウンサーと専門家が歩いて辿るコーナー「てくてく洋二」。今回は札幌の南区から豊平区にかけて流れる精進川の下流を、中の島二区第2町内会の会長・小倉弘毅さんと共に探訪しました。小倉さんは70年以上前から精進川界隈で暮らしています。

精進川

  • 精進川
札幌の南区から豊平区にかけて流れる川で、途中には小さな滝もあります。名前の由来に、滝をなんとか上ろうと魚が精進する姿から「精進川」という名前がついた、という説があります。
精進川ではおよそ40年にわたって清掃活動が続けられています。

精進河畔公園

【住所】札幌市豊平区中の島2条7丁目〜11丁目
  • 精進河畔公園(中の島側)
  • 精進河畔公園(中の島側)
  • 精進河畔公園(中の島側)
夏の暑い日に涼を求めて散歩するには穴場の公園です。平成初期に行われた復元工事により、昔ながらの精進川の景観とせせらぎを楽しめるようになりました。
昔は川の幅が20m程あり、定山渓から切り出した木を貯木場へ運ぶのに使われていました。
20年以上前からヤマメの稚魚の放流を続けていて、秋にはサクラマスが戻ってくるようになりました。
  • 精進河畔公園(中の島側)
  • 精進河畔公園(中の島側)
  • 精進河畔公園(中の島側)
川に沿って歩いていると崖(通称「平岸段丘(だんきゅう)」)を発見しました。
「道総研 エネルギー環境地質研究所」理学博士の廣瀬亘さんによると、元々は4万年〜1万8000年前にかけて豊平川が砂や小石を運んで形成した扇状地でしたが、約1万年前に豊平川が段丘の西側を深く掘り込み、札幌面と呼ばれる低い面ができたそうです。
段丘の一番高いところで高さ10m前後あります。

北海道自動車学校

  • 北海道自動車学校
  • 北海道自動車学校
北海道自動車学校は100年近い歴史があり、昭和の中頃までは道内唯一の自動車学校でした。
小倉さんが小さい頃はすぐ近くに貯木場跡(池)があり、プールの代わりに遊んでいたそうです。
かつて精進川沿いには水のきれいな5つの池があり、そこでとれた氷は貴重な収入源になりました。氷は夏まで石蔵で保管して売っていたそうです。

氷を保管していた当時の石蔵

  • 北海道自動車学校
  • 北海道自動車学校
  • 北海道自動車学校
特別に許可を得て、現存する最後の石蔵にお邪魔しました。かつて精進川の下流にある平岸や中の島地区はリンゴ栽培をしていて、多くのリンゴ農家が札幌軟石の石蔵を持っていました。石蔵の地下室はよりひんやりしていて、氷の保存に最適だったそうです。
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