どさんこワイド179

どさんこレコーダー〜すすきので半世紀続く深夜営業の食堂

2020年10月2日(金)

どさんこレコーダー〜すすきので半世紀続く深夜営業の食堂

北海道のある場所を定点観察する企画「どさんこレコーダー」。今回は、すすきので半世紀以上親しまれている深夜営業の食堂に密着しました。

蜂屋

【住所】札幌市中央区南4条西3丁目 第1グリーンビル1階
【電話番号】011-518-2074
【営業時間】月曜日〜木曜日17:00〜翌日2:00、金曜日・土曜日17:00〜翌日3:00
【定休日】日曜・祝日
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    ●煮たまごおにぎり 250円
1968年に創業した深夜営業の食堂です。先代から引き継いで25年、現在は2代目の角富雄さん・千鶴子ご夫婦が切り盛りしています。名物は一晩寝かせた煮卵が丸々1個入った「煮たまごおにぎり」、リピーター続出の逸品です。

この日最初のお客さんは同じビルのフルーツ店で働く女性3人、出勤前に腹ごしらえです。テイクアウトも含めると週に5〜6回通う常連さんで、この日はお店の一番人気「豚の生姜焼き」を注文しました。活力を得て元気に出勤です。
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    ●豚生姜焼き 450円
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角さんと15年の付き合いになる常連ご夫婦がお土産を持って来店しました。以前は夫婦で週に一度は通っていたそうですが、新型コロナの影響で約半年ぶりの再会です。
「(久しぶりに会って)変わらないね。だんだん人間歳をとっていくから、体を鍛えて元気にこのままやってほしい」

午後9時を過ぎたころ、一人の女性が訪ねてきました。お昼は美容師として働き、ここでご飯を食べてからホステスとしても働いている方です。きょうも出勤前に立ち寄って、ホッケと豚汁を食べました。
「気軽に入れるし、喋れるところがいい。嫌なことがあっても嬉しいことがあっても(ご夫婦に)しゃべって、今日仕事頑張ろうと言って出勤しています」
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新型コロナウイルスは、蜂屋にも大きな影響を与えました。お客さんは半分以下、平日だと1/3ほどに落ち込むこともあるそうです。
千鶴子さん:今までの中で一番大変。コロナになってからも来てくれるお客さんがいるからありがたい。みんなから元気をもらっています。
富雄さん:「店辞めんなよ」って言ってくれるお客さんが多いから嬉しいです。

日付が変わってから最初のお客さんは保険会社に勤める常連さんです。角さんご夫婦と20年以上付き合いがあり、この日はマスクをプレゼントしていました。
「料理も美味しいし、雰囲気があたたかい。だからつい来ちゃう」
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仕事帰りに立ち寄ったという30代の男性。5年間、週10回通い続ける超常連さんです。すすきのに来てからはここの料理で育ったと話していました。和食が特に好きで、豚汁や銀だらなどの焼き魚をよく注文するそうです。

建築関係の仕事をしている職場の先輩後輩が来店です。1人は昭和の懐かしさが蘇る甘めの味付けの黄色いカレーライスを注文し、1人はいつも頼むという「目玉焼き」と「生姜焼き」を注文していました。
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    ●カレーライス 650円
深夜3時、新型コロナウイルスの影響で以前より2時間早い店じまいです。
富雄さん:1日も早く元通りのすすきのが戻ってきてくれればありがたいです。それを願っています。
千鶴子さん:新型コロナを気にしなくても思う存分飲めるようなすすきのになってほしいです。
訪れる人のお腹も心も満たしてくれる深夜食堂でした。
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