土鍋 北本 隆雄
2017年11月4日(土)

北本 隆雄
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寒さでいつのまにか体に力が入る、そんな季節になりました。
ある日、会社で先輩の工藤聖太アナウンサーがニコニコしながら帰り支度をしていました。とっても嬉しいことがあったのかな、と思いその理由を聞いてみるとこう返ってきました。
「このあと、夕飯に土鍋で“なべ料理”をつくるのだ。」
想像もしていなかった答えで、少し拍子抜けしてしまいました。そのあと工藤家にある土鍋のことを教えてもらい「土鍋で作る料理はいい、芯からあったまるぞ」という言葉が、しばらく私の頭に残っていました。
ひとり暮らしの私の家に、土鍋はありません。次の休みにスーパーへ行き、探しました。買ったのはごくごく一般的な花模様がついているグレーのものです。持ったときのずっしりとした重みに気持ちが高まりました。
今では一週間に1回はこの土鍋を使って料理をしています。ふたをして、ぐつぐつと具材を煮込んだあと、この土鍋のために買ったミトンを使い少し重いふたをあける。ファーっと白い湯気が上がる。やさしい具材のかおりがあたりをただよう。さっきまで寒かったはずの部屋がいつのまにか温まっている・・・。もう、すっかり土鍋のとりこになった私です。
「なるほど、火を止めた後も、しばらくグツグツしたままなんだ」
「ふむふむ、土鍋で炊くご飯も、おいしいんだ」
なんて、ひとりでブツブツ言いながら・・・。
この土鍋だけで冬を越えられる気がしています。
(写真:ねぎをたっぷり入れて、風邪予防)
ある日、会社で先輩の工藤聖太アナウンサーがニコニコしながら帰り支度をしていました。とっても嬉しいことがあったのかな、と思いその理由を聞いてみるとこう返ってきました。
「このあと、夕飯に土鍋で“なべ料理”をつくるのだ。」
想像もしていなかった答えで、少し拍子抜けしてしまいました。そのあと工藤家にある土鍋のことを教えてもらい「土鍋で作る料理はいい、芯からあったまるぞ」という言葉が、しばらく私の頭に残っていました。
ひとり暮らしの私の家に、土鍋はありません。次の休みにスーパーへ行き、探しました。買ったのはごくごく一般的な花模様がついているグレーのものです。持ったときのずっしりとした重みに気持ちが高まりました。
今では一週間に1回はこの土鍋を使って料理をしています。ふたをして、ぐつぐつと具材を煮込んだあと、この土鍋のために買ったミトンを使い少し重いふたをあける。ファーっと白い湯気が上がる。やさしい具材のかおりがあたりをただよう。さっきまで寒かったはずの部屋がいつのまにか温まっている・・・。もう、すっかり土鍋のとりこになった私です。
「なるほど、火を止めた後も、しばらくグツグツしたままなんだ」
「ふむふむ、土鍋で炊くご飯も、おいしいんだ」
なんて、ひとりでブツブツ言いながら・・・。
この土鍋だけで冬を越えられる気がしています。
(写真:ねぎをたっぷり入れて、風邪予防)