ＳＴＶ札幌テレビ

高校時代に英語を教えてくれた女性の先生が、ボソッと放った言葉を思い出します。
「人生無駄なし、だからね」

イギリスなどに古くから伝わる童謡「マザーグース」に興味を持ち
教師をする傍ら一年で２５０本もの映画を観て
映画の中に登場するマザーグースの研究をされた先生です。
研究の成果を本にまとめ出版されました。

当時はこの先生の言う「人生無駄なし」の後に続くのは
きっと「だから、いろいろなことにチャレンジするべきなんだよ」だと感じました。

努力すれば裏切らないと伝えるかっこいい言葉です。

ただ高校を卒業してからこの言葉がふと頭に浮かぶようになってきたのは
チャレンジしている時というより
何かをあきらめたときや、うまくいかないときでした。

「“人生無駄なし”だからどんな時間も、糧になる」

そう思えば

成功も失敗も失態も、喜びも悲しみも憎しみも
たとえそんな感情さえ一切ない、ただ過ぎていく毎日でも
すべてを「肯定」してくれる不思議な言葉です。

「だって、人生無駄なしなんだもん！」と開き直れるのです。