「鍋にするか…」の恐怖 北本 隆雄
2020年2月19日(水)

北本 隆雄
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90歳近くなる祖父母が岡山県に住んでいます。
バスも一日に数本しか通らない田舎のマチです。
遊びに行くと、いつも畑で育てた野菜と
庭で飼っているニワトリのタマゴが出てきます。
自然の中でなるべく自給自足の生活をするその姿は
私の憧れでもあります。
バスも一日に数本しか通らない田舎のマチです。
遊びに行くと、いつも畑で育てた野菜と
庭で飼っているニワトリのタマゴが出てきます。
自然の中でなるべく自給自足の生活をするその姿は
私の憧れでもあります。
写真:祖父母が作る野菜。ほんとうにおいしいのです。
さて、そんな祖父母が飼っているニワトリが
年を取り最近タマゴを産まなくなりました。
畑仕事だけでも手いっぱいになってきた高齢の祖父は、ある日
「かわいそうだけれど、殺して鍋にして食べるかぁ…」
と、ニワトリの近くでボソッと言ったようです。
ニワトリもきっとその祖父の発言に
大変びっくりしたのだと思います。
次の日からタマゴをポンッと産むようになったのです。
それ以降も、数日に1コはタマゴを産み続けています。
なんて、健気なニワトリでしょうか。
祖父母はがんばって飼い続けることにしたそうです。
先日遊びに行ったときに食べたそのタマゴは
なんともコクのあるおいしさでした。
さて、そんな祖父母が飼っているニワトリが
年を取り最近タマゴを産まなくなりました。
畑仕事だけでも手いっぱいになってきた高齢の祖父は、ある日
「かわいそうだけれど、殺して鍋にして食べるかぁ…」
と、ニワトリの近くでボソッと言ったようです。
ニワトリもきっとその祖父の発言に
大変びっくりしたのだと思います。
次の日からタマゴをポンッと産むようになったのです。
それ以降も、数日に1コはタマゴを産み続けています。
なんて、健気なニワトリでしょうか。
祖父母はがんばって飼い続けることにしたそうです。
先日遊びに行ったときに食べたそのタマゴは
なんともコクのあるおいしさでした。
写真:祖父母の家で生き延びているニワトリたち