アナウンサー

アナウンサーブログ

Announcer Blog

工藤の旅行記

顔写真
工藤 聖太 プロフィールへ
東欧の国・ポーランドをご存じだろうか?
去年のサッカーワールドカップで日本とグループリーグで対戦したことで、聞いたことがある方も多くいるかもしれない。実は今年、日本とポーランドは国交樹立100周年の記念すべき年を迎えている。古くはロシア・バルチック艦隊を破って日本が勝利した日露戦争から始まり、ロシア革命で親を亡くしたポーランド孤児765人の命を日本が救ったことなど、日本とは深い関わりがある国なのだ。第二次世界大戦ではドイツとソ連に挟まれ、ポーランドの町は壊滅的な被害を受けた。不屈の精神で這い上がり、1989年に民主化を果たした国。そして世界一の親日国とも呼ばれていている。3年ほど前から個人的に非常に興味を持っていたポーランド。休暇をもらい、一人旅で訪ねた。少しでもポーランドという素晴らしい国を知っていただけたらと思い、この文章を書きます。

北海道から成田を経由してポーランドの首都・ワルシャワへ。さらに飛行機を使い、最初に行った町はポーランド南部の街・クラコフだ。
首都ワルシャワから飛行機で約1時間。第二次世界大戦の戦禍を免れ、昔ながらのポーランドの街並みを楽しめる、「東欧の京都」と呼ばれている美しい町である。また旧市街から歩いて数分のところにポーランド最古の大学・ヤギェウォ大学があり、学生が多く、活気に溢れている。
そんなクラコフにはこんな話がある。
一つは、聖マリア教会だ。
  • 画像
旧市街の中に高さの違う二つの塔が特徴的な教会である。毎日1時間ごとに町中にラッパの音色が流れるが、中途半端なところで終わってしまう。その昔、モンゴル軍に町が攻撃された際、ラッパ手がラッパの音で市民に警告しているところを矢で打たれて殺されたと伝えられている。そのラッパ手の勇敢な行動を悼んで、これを365日毎日24回続けられているのだ。百年以上も前から続いているこのラッパの音。この美しいラッパの音色を聞いていると、クラコフの綺麗な街並みは多くの先人たちに守られて現代に至っていると歴史の重みを自分の肌で感じることが出来るのだ。
二つ目は、旧市街の広場中央に建てられた織物会館と呼ばれる建物だ。
  • 画像
「世界最古のショッピングモール」と呼ばれていて中にはたくさんのお土産屋さんが軒を連ねている。中の様子はこんな感じである。
  • 画像
かわいらしいポーランド陶器や民族衣装、様々な民芸品などたくさんのお土産が所狭しと並んでいる。お土産を見ているだけで織物会館を楽しむことが出来る。日本ではそんなに知られていないが、クラコフはヨーロッパの中でも有数の観光地である。そのため織物会館の中で様々な言語が飛び交い、日本では味わえない雰囲気が漂っている。
なぜか私はここにいると、石畳の道を歩き、建物の壁を眺めるだけで心が躍りだしてくるのだ。
その他にも世界遺産のビエリチカ岩塩鉱や戦時中にユダヤ人が限られた地域で生活を送っていた地区(戦時中はゲットーと呼ばれていた場所)、また映画「シンドラーのリスト」のロケ地など、歴史好きにとっては興味深い場所がたくさん点在しているのだ。
まだまだ回りたいところがあるのだが、町を去る名残惜しさを胸に抱きつつ、私はクラコフからバスを使ってさらに南下。オリンピックのメダリストを輩出した町・ザコパネに向かった。

続く