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冬を前に。  永井 公彦

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世界各地で、再度の新型ウイルス感染拡大が伝えられているこの時期。
特にヨーロッパでは、深刻な事態になっているようです。

そんな中、スペインサッカー伝統の一戦、「FCバルセロナ-レアルマドリード」の中継を見ました。
100年以上続くクラシコでも異例の「無観客開催」。
10万人収容とも言われるカンプ・ノウは、広告看板ばかり目立ち、
周囲の空撮では、日曜日にもかかわらず、人影も少なく、ただただ穏やかな秋の景色が広がっていました。

過去、対戦成績がほぼ五分なのに対し、
その独特なスタジアムの雰囲気から、圧倒的なホームチーム有利、というデータがある「クラシコ」。
試合は、先制されたホームのバルサが、17歳ファティのゴールで追いつき、勢いを増したように見えました。
しかし、選手たちの声が響くスタジアムの雰囲気は、さほど変わらず、
後半に2点を取ったアウェーのレアルが、「あっさりと」勝ったように見えました。
「10万人収容の無観客スタジアム」が、その淡白な印象をさらに強めたことは、間違いありません。

今年のサッカー界では、「無観客にホームアドバンテージ無し」ということが、世界的に言われています。
伝統の一戦、クラシコを見ているだけでも、それが伺えました。
競技場に行けず、声も出せないサポーターの無念は、はかり知れません。
ウイルスの脅威におびえ、サッカーどころではない、という方も、数えきれないでしょう。

試合後、閑散としたカンプ・ノウを照らす夕陽が、静寂の中に、大きな影を作っていました。
それを見ると、背中に寒いものが走り、何か悪夢でも見ているような感覚に襲われました。

最近の北海道を取り巻く状況は、決してヨーロッパのことが他人事ではないと示しているようです。
冬を前に、海の向こうの無観客スタジアムは、何かを訴えかけているような気がします。




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