平成30年度 第2回 番組審議会議事概要
「NNNドキュメント’18 57年目の告白 強制不妊 産み育てる尊厳奪われ」について
1.日 時

平成30年5月22日(火)
16:00〜17:20
16:00〜17:20
2.場 所

STV放送会館アネックス 7階 A会議室
3.出席者

[審議会委員]
濱田 康行 委員長
齋藤 一朗 副委員長
市川 加奈子 委員
三島 千枝 委員
藪下 裕己 委員
山田 浩司 委員
依田 裕彦 委員
[会社側代表]
根岸 豊明 代表取締役社長
萬谷 慎太郎 取締役編成局長
石部 善輝 取締役経営計画室長
原田 哲哉 取締役編成局補佐
正力 源一郎 取締役報道局長
加藤 尚道 制作スポーツ局長
図書 嘉幸 コンプライアンス推進室長
[会社側参与]
越後谷 享史 報道局報道部長
[特別出席]
山内 康次 報道局報道部マネージャー
[事 務 局]
図書 嘉幸 コンプライアンス推進室長
東郷 達郎 コンプライアンス推進室考査ライツ部長
本間 弘美 コンプライアンス推進室
4.議題
(1)「NNNドキュメント’18 57年目の告白 強制不妊 産み育てる尊厳奪われ」について
(2)BPO報告及び4月の視聴者対応状況等について
(2)BPO報告及び4月の視聴者対応状況等について
5.議事の概要
平成30年度第2回番組審議会が5月22日(火)に開かれ、STV制作の全国放送ドキュメンタリー「NNNドキュメント’18 57年目の告白 強制不妊 産み育てる尊厳奪われ」(4月15日放送)を議題に行われ、委員から以下のようなご意見ご提言を頂きました。
◇ニュースで何となく知っていたが、この番組で「優生保護法」の問題点や背景を詳しく知ることができた。人権無視や差別について国に重く受け止めてほしいと感じた。
◇放送時間が深夜だったのが残念。再放送などで、もっと多くの人に知ってもらいたい。
◇人間の尊厳、産み育てる尊厳はだれにも奪う権利がないことを訴える番組だった。
◇1月の仙台での提訴から先日の一斉提訴まで、状況が動いている中、どのタイミングで番組を作るか難しかったと思うが、迅速に番組にしたことを評価したい。
◇視聴者がまさに知りたい事にタイムリーに応えており、局の瞬発力、反応の速さを感じた。
◇強制不妊手術を受けた多くの方が実名を明かせない事情がある中、小島さんが「実名」「顔出し」で語り掛けたことにより番組としての説得力が増した。
◇関係者へのインタビューの中から問題点を浮き彫りにしていく作り方がよかった。
◇不妊手術を逃れ息子さんを出産した小山内さんを登場させたことが良かった。STVの過去の福祉番組「サンデー九」のDNAを感じた。STVの財産だと思った。
◇小山内さんが母親と歩く過去の映像に、病院に向かう想いをナレーションしていたが、実際にその際の映像ではないのならば誤解される。工夫すべきだったと思う。
◇関係者たちは高齢化しており、救済まで時間をかけられない。そのために政治がある。問題を解決させるための視点で今後もこの問題をフォローしていってほしい。
◇タイトルの「告白」は、「奥様への告白」だと思ったが、「国に謝罪してほしい」という今まで言えなかった想いの告白だと理解した。最後の最後まで発見のある番組だった。
◇優生保護法は、国、行政府だけではなく、立法府の責任にも目を向けるべきで、その辺を端折りすぎていた。本来「母体保護」を名目にした法律が換骨奪胎し「優生思想」にすり替わっていくあたりを丁寧に伝えるべきだったのでは。
◇立法趣旨である「移民と食料増産と産児制限」は北海道と縁深い要素でもあり、北海道の局が取り上げるべき番組だと思った。
◇30分という中、対象者を取り上げることで精いっぱいで背景が語り切れていなかった。1948年という日本が民主主義に向かう途上になぜこの法律ができたのか?また、医者にも優生思想を認める心の闇があったのか?番組の向こう側にもっと大きいものもあるように感じた。次があればそのあたりのフォローをしてほしい。
この後、編成局から6月放送予定のテレビ単発番組についての説明があり、4月〜5月の視聴者対応報告およびBPO報告などを行い番組審議会を終了しました。次回、平成30年度第3回番組審議会は、平成30年6月26日(火)に開催を予定しています。
◇ニュースで何となく知っていたが、この番組で「優生保護法」の問題点や背景を詳しく知ることができた。人権無視や差別について国に重く受け止めてほしいと感じた。
◇放送時間が深夜だったのが残念。再放送などで、もっと多くの人に知ってもらいたい。
◇人間の尊厳、産み育てる尊厳はだれにも奪う権利がないことを訴える番組だった。
◇1月の仙台での提訴から先日の一斉提訴まで、状況が動いている中、どのタイミングで番組を作るか難しかったと思うが、迅速に番組にしたことを評価したい。
◇視聴者がまさに知りたい事にタイムリーに応えており、局の瞬発力、反応の速さを感じた。
◇強制不妊手術を受けた多くの方が実名を明かせない事情がある中、小島さんが「実名」「顔出し」で語り掛けたことにより番組としての説得力が増した。
◇関係者へのインタビューの中から問題点を浮き彫りにしていく作り方がよかった。
◇不妊手術を逃れ息子さんを出産した小山内さんを登場させたことが良かった。STVの過去の福祉番組「サンデー九」のDNAを感じた。STVの財産だと思った。
◇小山内さんが母親と歩く過去の映像に、病院に向かう想いをナレーションしていたが、実際にその際の映像ではないのならば誤解される。工夫すべきだったと思う。
◇関係者たちは高齢化しており、救済まで時間をかけられない。そのために政治がある。問題を解決させるための視点で今後もこの問題をフォローしていってほしい。
◇タイトルの「告白」は、「奥様への告白」だと思ったが、「国に謝罪してほしい」という今まで言えなかった想いの告白だと理解した。最後の最後まで発見のある番組だった。
◇優生保護法は、国、行政府だけではなく、立法府の責任にも目を向けるべきで、その辺を端折りすぎていた。本来「母体保護」を名目にした法律が換骨奪胎し「優生思想」にすり替わっていくあたりを丁寧に伝えるべきだったのでは。
◇立法趣旨である「移民と食料増産と産児制限」は北海道と縁深い要素でもあり、北海道の局が取り上げるべき番組だと思った。
◇30分という中、対象者を取り上げることで精いっぱいで背景が語り切れていなかった。1948年という日本が民主主義に向かう途上になぜこの法律ができたのか?また、医者にも優生思想を認める心の闇があったのか?番組の向こう側にもっと大きいものもあるように感じた。次があればそのあたりのフォローをしてほしい。
この後、編成局から6月放送予定のテレビ単発番組についての説明があり、4月〜5月の視聴者対応報告およびBPO報告などを行い番組審議会を終了しました。次回、平成30年度第3回番組審議会は、平成30年6月26日(火)に開催を予定しています。