対立する検察と弁護側の主張 即日結審…結論は年明けに 田村修被告の控訴審 すすきのホテル殺人
札幌・すすきののホテルで頭部のない男性の遺体が見つかった事件で、殺人ほう助などの罪に問われていた父親の控訴審が開かれ、弁護側は改めて無罪を主張しました。
田村修被告は2023年、犯行に使われたのこぎりなどを購入して娘の瑠奈被告に提供したほか、男性の頭部を損壊する様子をビデオで撮影するなどした罪に問われていました。
1審の札幌地裁は「被害者を殺害するとまで事前に認識していたとは断定できない」などと結論付け、修被告に懲役10年の求刑に対し、懲役1年4か月・執行猶予4年の判決を言い渡しました。
しかし、弁護側・検察側ともにこの判決を不服として札幌高裁に控訴していました。
11月4日に行われた控訴審で検察側は、殺人などに関するほう助の故意が認定されていないうえ、「刃物を使った何らかの犯罪」に関する認識があったことを認めながらも、傷害致死罪のほう助の成立が認定されなかった1審の判決を不合理だと主張。
一方、修被告の弁護側は、死体遺棄ほう助罪と死体損壊ほう助罪について、「ほう助の故意は認められない」などとして改めて無罪を主張しています。
裁判は即日結審し、判決は2026年1月27日に言い渡されます。
11/05(水) 05:19