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「個別葬」は8割以上に増加 変わりゆく“ペット供養” 自宅前での移動式火葬車も 最期の別れに密着

人と同じような葬儀に、自宅前での移動式火葬車。

ペットを家族として大切にする人が増える中、最後のお別れのカタチも多様化しています。

変わりゆく“ペット供養”を取材しました。

ペットはまさに“家族の一員” 変わりつつある最期の見送り方

芝生の上を元気に走り回る犬たち。

飼い主にとってペットとの暮らしは日常の一部です。

(飼い主)「仕事の時とか家で癒されたりするので、すごく気持ちが荒んでいる時も癒してもらえる」

(飼い主)「家族ですね。やっぱりすごい癒されますね」

(飼い主)「子どもみたいな存在です」

ペットは家族の一員。

そう考える人が多い中、最期の見送り方も変わりつつあります。

札幌市西区にある「やすらぎの丘」。

全国で唯一、神社が運営するペット霊園です。

境内には納骨堂やお墓まで完備されています。

この日、訪れたのは飼い猫を失った家族。

黒猫の「メイプル」は4歳のころ、保護猫として家族に迎えられ、およそ16年間ともに過ごしてきました。

(飼い主)「人がいないとすごいダミ声でアオーって鳴くんですけど、見つけた途端にニャーって。子どもに近いですかね。子どもというか孫というか、可愛くて可愛くて」

晩年は目が見えなくなり、腎臓病も患っていたといいます。

(やすらぎの丘 菊地將夫さん)「メイプルちゃんの葬儀、冥福祈願の儀を執り行います」

人と同じように葬儀が営まれ、手厚く供養します。

(やすらぎの丘スタッフ)「ただいまメイプルちゃんは暗い霊界というところに魂がございます。その暗い霊界のこの子の足元を明るく照らしてあげましょう」

大好きだったごはんや花を手向け、最後の別れを迎えます。

(やすらぎの丘スタッフ)「この子を20年支え続けてくれた大切なお骨がたくさんございますので」

火葬を終えた後は家族で骨を拾い、一つ一つ骨つぼへ納めます。

飼い主はこれまでの思いを振り返りながら最後の時間を過ごしていました。

(飼い主)「『頑張ったね』という気持ちで」

(飼い主)「『ありがとう』という気持ちです」

「やすらぎの丘」が開園したのは2011年。

かつては複数の動物を一緒に火葬する「合同葬」が主流でしたが、現在は8割以上が家族だけで見送る「個別葬」を選んでいるといいます。

(やすらぎの丘 菊地將夫さん)「なかなかお葬式とか供養とかも含めて、やはり人と同じような、命に尊厳を持って送っているというところは少なかったんですよね。ペットは家族と言いますけど、家族以上の存在になっているというご家庭も多いので」

移動式の“ペット火葬車”も 住宅街でも火葬可能に

札幌市内を走る1台のワゴン車。

こちらは移動式のペット火葬車です。

(ペットの葬儀やさんLeaf 山口準一代表)「一見外見は普通のワゴン車なんですけど、中を開けるとこういった火葬炉になっていますね」

火葬車が飼い主の自宅などに出向き、その場でペットを見送ることができます。

煙や臭いを出さない特殊な構造になっているため、住宅街でも火葬が可能です。

(ペットの葬儀やさんLeaf 山口準一代表)「長年ともに一緒に過ごしていたご自宅の前で、やっぱり送ってあげたいという飼い主の意向が本当に多くて」

この日、移動火葬車を利用したのは、ファンシーラットの飼い主です。

1年7か月という短い命を終え、旅立ちました。

(飼い主)「ありがとうしんべい。また会おうね」

自宅の前でお別れを済ませたあと、事務所へ移動して火葬します。

(ペットの葬儀やさんLeaf 山口準一代表)「点火しますね」

山口さんは火力を細かく調整します。小さな体でもできるだけきれいに「骨」を残すためです。

(ペットの葬儀やさんLeaf 山口準一代表)「こういう移動火葬炉というのは、固定炉と違って火力調節が、その子の体重とか体格、大きさに合わせて調節ができるので」

火葬した骨は骨つぼに納められ、再び飼い主のもとへ帰ります。

遺骨の納め先に悩む飼い主には霊園を案内するなど、大切なペットとの別れをサポートしています。

(ペットの葬儀やさんLeaf 山口準一代表)「小さい子だろうと大きい子だろうと家族は家族なので。家族の一員であることには大小関係ないですから。やり直しのきかないことだからこそ、『本当に良い葬儀ができた』と言っていただくことが私たちの糧にもなるので」

「人間と一緒」節目ごとに供養する人も

ペットの供養は旅立ちの日だけではありません。人と同じように節目ごとに供養する家族もいます。

「やすらぎの丘」で営まれていたのは、2025年に旅立った飼い犬の一年祭。人間でいう一周忌にあたる法要です。

(やすらぎの丘 菊地將夫さん)「斎藤家の愛犬・まめ太くんの供養命日祭、一年祭の儀を執り行いました」

15年間、齋藤さんの家族として暮らしてきた「まめ太」。

旅立ってから1年経っても、その愛情は変わることがありません。

(斎藤さん)「本当にもう人間と一緒なので、本当にありがたく思っております」

(斎藤さん)「亡くなる前も病気とか頑張って闘っていたので。ずっと忘れることはなく毎日毎日手を合わせたりなんかしていたので」

(やすらぎの丘 菊地將夫さん)「やっぱり何かある前に、どういったお別れ方ができるか、うちの子にはどんなことをしてあげたいか、しっかりと考えるタイミングがあればなと常々思っています」

いつかは訪れるペットとの最後の別れ。

家族と同じように愛情を注いできたペットの供養は、時代とともに変わりつつあります。

05/24(日) 07:38

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