ウナギじゃなくてサンマ!?物価高を意識した「土用の丑の日」稚魚は豊漁…店頭価格反映は秋以降か
7月19日は土用の丑の日です。
ウナギの専門店やコンビニエンスストアでは、趣向をこらしたお手頃価格な商品が店頭に並び、物価高を意識したウナギ商戦が始まっています。
ふっくらと焼き上がったウナギに、たっぷりと甘めのタレがのったうな重。
札幌市白石区のウナギ専門店です。
(うなぎ屋おのぎ 立成菜緒子店長)「正直なところ結構かなり枠が埋まってきております」
この店ではうな重が1800円台から5000円台と、リーズナブルな価格で食べられます。
(客)「リーズナブルでおいしいというので決めました」
(客)「週間予報でもずっと暑い日が続くので、体力をつけておこうかなと思って来ました」
水産庁によると、2025年はニホンウナギの稚魚などが豊漁だったため、1キロあたりの価格は250万円から130万円に大幅に下落しています。
しかし、店頭価格に反映されるのは稚魚が成長する秋以降とみられていて、こちらの店ではコメなどの価格も上がる中、企業努力で価格を保っています。
(うなぎ屋おのぎ 立成菜緒子店長)「これからやっぱり暑い時期を迎えますので、ウナギを食べて乗り切っていただけたら」
お得な価格といえば、こちらのコンビニエンスストアにも…
(長野記者)「セイコーマートに価格が手ごろな蒲焼があるということなんですが、使われているのはウナギではなく、サンマです」
今週15日から発売された、この時期の限定商品「さんま蒲焼重」です。
根室産のサンマが使用されていて、価格は税込み637円。
一般的なうな重の値段と比べるとかなりお手頃です。
(株式会社セコマ渉外部 赤塚美菜穂主任)「サンマやタレは自社で調達・開発しているので、お手頃価格で提供することができます」
気になる味は…
(長野記者)「ウナギとは食感は違いますが、サンマの風味が甘辛いタレと合わさっていておいしいです。これはご飯が進みます」
2025年は21万食の販売が予定されている「さんま蒲焼重」。
さっそく手に取るお客さんがいました。
(客)「昔から毎年買っているし、おいしいので買いました。安いしうまいし」
(客)「ウナギほど高くはないけど、ウナギの気分になれる。そしておいしい」
物価高が続く中、売る側の工夫もさまざまです。