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流行拡大「リンゴ病」2015年以来の警報レベル 長い潜伏期間…夏ごろまで続く恐れ 北海道

全国的に子どもの間で流行しているのが、顔に赤い発疹が出る「リンゴ病」です。

感染力が強く、潜伏期間が長いことから大人にも移る可能性があり、十分対策が必要です。

札幌市内の認定子ども園です。

のびのびと外で遊んだ後、子どもたちが欠かさないのは…

手洗いとうがいです。

使い捨てのペーパータオルで手を拭き、共有のタオルを通してウイルスや細菌が広まるのを防ぎます。

(園児)「ご飯食べる前にうがいと手洗いします。ばい菌おとすから」

毎日徹底されている手洗い・うがい。

園で心配されているのが感染症の蔓延です。

道内でいま流行しているのが、風邪と似た症状の後、顔などに赤い発疹が出る「リンゴ病」です。

感染力が強く、特に子どもに発症が多いとされています。

道内では2025年に入ってから感染者数が増加し、2015年以来3回目の警報レベルとなっています。

(札幌大谷幼稚園 吉田有紗先生)「1人なると一気に広がる様子があるので、そのときは家でも子どもの様子を見てくださいっていうのを、子どもの体調を幼稚園と共有することが大事」

札幌市内の子どもクリニックです。

5月12日も4人ほどリンゴ病の患者が来たといい、蔓延の原因の1つとなっているのが、診断されるまでの長い潜伏期間だと話します。

(南22条おとなとこどものクリニック 小林俊幸院長)「潜伏期間が4日から14日間経って、その後から軽い風邪のような症状が続きます。だいたい1週間前後ですね。顔に発疹が出てくると人に移さなくなるんですけど、その前に人移してしまう。自分が体調が悪いと思ったら人混みには行かないとか、そういう基本的な対策の徹底が1番だと思います」

感染が続くリンゴ病。

道によると、夏ごろまで流行が続く恐れがあるということです。

対策は…

子どもがいる方は特に注意が必要です。

リンゴ病が分かるまでには長い潜伏期間と、そのあとから風邪の症状がでて、この期間に感染が拡大しています。

子どもだけでも大人も感染する恐れがあり、妊婦が感染すると死産に繋がる可能性があります。

改めて、手洗いの徹底や部屋の換気などをしてください。

05/13(火) 16:22

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