特急車両から白煙上がる JR北海道が会見で説明 エンジン内部の部品が外に落下…原因調査続く
岩見沢市のJR函館線で11月5日朝、札幌発ー稚内行きの特急「宗谷」から白煙があがり、列車29本が運休しました。
JR北海道は先ほど会見を行い、トラブルの原因などについて説明しています。
線路上で緊急停止した特急「宗谷」。
乗客は列車から階段で降りて線路伝いに歩いています。
(乗客)「左側の窓から煙が見えて、焦げ臭いにおいがして列車が止まった」
(乗客)「もくもくと、ちょっとただ事ではないのかなと」
(乗客)「江別のあたりからにおっているなという感じはした。あれっと思っていたらやっぱりそうかと」
列車が止まった場所は、岩見沢市のJR函館線幌向ー上幌向間。
午前7時50分ごろ、札幌発稚内行き特急「宗谷」の4号車から白煙が確認されたといいます。
乗客およそ120人にけがはなく、線路上を200メートル歩き、バスに乗り換えました。
通勤で乗車していたという男性はー
(乗客)「煙が最初小さかったんですけど、もくもくと大きな煙に変わって、非常にまずい状況じゃないかなと。車両自体はすごいきれいな車両で安心してそんなことになるなんて夢にも思わなかった」
5日朝にトラブルがあった特急「宗谷」の車両は、2021年にデビューした多目的車両の「ラベンダー編成」。
先頭車両にはフリースペースも設けられていて、観光シーズンには臨時特急としても使用されています。
JR北海道は午後3時に会見を行い、エンジンの一部部品に破損が確認されたことを明らかにしました。
(JR北海道鉄道事業本部 曽我賢一車両部長)「ピストンいわゆるエンジンを燃焼する部屋のところで発生した動力を伝えるエンジンの内部の部品がエンジンから外の方に落下していたことが発見された。エンジンの部分の解体調査等が原因究明していないので(原因は)まだわからない」
函館線は江別ー岩見沢の間で運転を見合わせていましたが、午前11時40分ごろに再開しました。
このトラブルで特急9本を含む29本が運休になりました。