【速報】桂田精一被告が一礼 初公判は11月12日「やっと始まる」知床遊覧船沈没から3年半
北海道・知床沖で遊覧船が沈没した事故から3年半。
業務上過失致死の罪に問われている運航会社の社長・桂田精一被告(62)の初公判が、2025年11月12日午前10時から釧路地裁で開かれることが決まりました。
釧路地裁では10月29日、公判前整理手続きが行われ、午後1時半ごろに現れた桂田被告は報道陣に一礼しました。
起訴状によりますと、桂田被告は2022年4月23日、運航管理責任者として、出航の中止の指示や航行を辞めさせるなどの業務上の注意義務を怠り、知床沖で遊覧船を沈没させ、乗客乗員26人を死亡させたとされています。
桂田被告は起訴された2024年10月9日、「知床遊覧船が事故を生じさせ、多くの乗客の方、船員に犠牲を生じさせてしまったこと、また依然として行方不明の方々もおられることについては、法人代表者としてこれからも謝罪と償いを続けていく所存です。刑事裁判の場では、本件事故に関わる私個人の認識や記憶していることをきちんと申し述べたいと思います」とコメントを発表し、2日後に保釈されています。
事故から3年半が経ち、初公判が開かれることについて、遊覧船に乗っていた小柳宝大さんの父親は「なかなか始まらないと思っていた。やっと始まるという気持ちが一番です。被害者参加制度で私も桂田(被告)に意見を述べたいと思う。何としても罪は罪で認めてもらう」と話しています。
裁判では「KAZU I」の出港判断や運航管理など、桂田被告の責任の有無が争われるとみられます。
10/29(水) 16:46