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見えない「におい」への苦しみ 「コロナ対策」が新たな原因うむ 化学物質過敏症

感染症対策として多くの人が使っている「消毒液」。私たちが何気なくつけるその匂いに苦しむ人たちがいます。

「化学物質過敏症」を患う男性が、コロナのなかでのつらい現状を語りました。

(男性)「他の人の整髪料だとか、香水のニオイで気持ち悪くなる。頭もぼーっとしてきたりどっと疲れる」

約20年前に発症した化学物質過敏症に苦しむ男性です。

化学物質過敏症とは、タバコの煙や衣服の柔軟剤などのニオイに含まれる化学物質に反応して様々な症状を引き起こす病気です。

男性がこのごろ特に困っているのが、消毒液のニオイだといいます。

(男性)「コロナ禍でどうしても消毒、アルコールをつかうことが増えてくると、その揮発した成分が空気中に長く残ることが多くなるのでお店にも行きづらいし、(飲食店では)食べ物も消毒液のにおいがするので楽しめない」

コロナ禍で多くの人が使うようになったアルコール消毒液。

一般の人が気にならないほどの消毒液のニオイも敏感に感じとってしまい、具合が悪くなるため外出は控えているといいます。

化学物質過敏症に詳しい医師のもとには、消毒液で苦しむ患者から相談が多く寄せられています。

(渡辺一彦小児科医院 渡辺一彦理事長)「この人は看護師さんなんです。消毒、消毒それがひどくてせき込んで頭痛くなったり、だるくなったりしてもう仕事にならない。退職せざるを得ないんじゃないかな…。(去年は)77人の新患のうち14人が消毒剤で発症しているんです。消毒剤があまりにも多くて化学物質過敏症になってしまったんです」

医師は手洗いの徹底で感染予防につなげることもできるといいます。

(渡辺一彦小児科医院 渡辺一彦理事長)「石けんだけで十分。1つを徹底すればいい。化学物質過敏症の人が消毒剤で健康被害が起きていることを認識しないとだめですね」

感染対策が求められる中で、当たり前の生活が送れずに苦しむ人たちがいるという周囲の理解も必要です。
1/13(水)「どさんこワイド179」  1/14(木)17:00更新

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