令和二年度第1回番組審議会議事録

令和二年度第1回番組審議会議事録

1.開催日時

書面開催

2.出席者

委員数 6 名
[出席委員]  6 名
竹川 雅治 委員長
平野 康隆  副委員長
村澤 規子  委員  
井上奈穂子  委員
大友 一弘  委員
桂田 聡志  委員  
[欠席委員]  0 名
[事務局]
工藤 雅昭  経営企画部副部長兼制作部兼放送審議室

3.議題

「まるごと!エンタメーション」
(4月1日(水) 午後4時00分 午後5時00分放送)

4.議事の概要

●テンポよく話を展開していく掛け合いを聴いていると「居酒屋で親しい男同士が他愛ないおしゃべりを楽しんでいる男の井戸端会議のようなもの」という感じでした。そうした気の置けない男二人が思うところを心置きなく談笑をしている様子が、ときどき入る佐々木たくおさんの豪快な笑い声などと相俟って大変よく伝わってきました。

●平日の夕方の放送なので食事支度にかかり始める主婦の方や外回りの営業の方が帰社する車両の中などのシチュエーションが想定されます。そのような状況では肩の凝らない番組が理想なのかなと思います。「まるごとエンタメーション」は、いい意味でとりとめのない話が続き、聴きやすい番組ではないかと思います。

●連続ドラマが放送延期されるという残念なニュースから、「再放送で見たいものはいっぱいある」「代わりに何が放送されるのか楽しみ」というように話を展開させていくところなど、「深刻で大変な事態を、明るく前向きに考えよう」というメッセージが感じられました。

●吉川のりおさんは、ラジオ番組のパーソナリティとして、スタイルが確立されていると思います。話し方、テンポなど、どれもレベルが高く、どのような番組、内容にも適していると思います。

●佐々木たくおさんと吉川のりおさんとの掛け合いを初めて聞かせていただきましたが、コンビを組んで慣れているお二人のようで、安心して聞かせていただきました。ただ、二人の雰囲気が似ているような印象があり、はじめは、二人のお声の区別がつきませんでした。

●「教えて 止めたきっかけ、始めたきっかけ」というコーナーで、パーソナリティーの「素」がところどころに感じられて楽しく聴くことができました。番組の中でのこうした話は、
等身大の自分を見ているようで、聴いていてホットする安心感をもたらします。またリスナーを思わず楽しい気分にさせるパーソナリティーの「ワザ」のようなものだと聴いていて思いました。

●改正健康増進法に関する話題の中で居酒屋の全席禁煙についての佐々木たくおさんのコメントですが、愛煙家としてのコメントに終始していたように聴こえてしまいました。世の中の情勢からは当然「禁煙」の声が多いはずなので、せめて両方の意見を並べるようにしないと
不快に感じる方もいるのではないかと思います。そして、こういう場合は、アナウンサー側で
フォローすべきではないでしょうか。

●情報番組は今起きていることを正確に、客観的に届けることが最大の使命だと思いますが、
こんな時期だからこそ、聞いている方たちが元気をもらえるような伝え方を意識した番組作りは、
とても大事なことだと思います。

●真剣に伝えるところと笑いを交えるところの線引きは難しいと思いますが、うまくメリハリが付けられており、佐々木たくおさんの笑い声も良い印象を受けました。

●Dマガジンやサブスクの流行で雑誌を買わなくなり、その結果ゴミが少なくなったということでデジタル化の影響も大きいかと思いますが、昔と今では、自分たちが必要と思う事柄が
変わってきているのかもしれないと時代の流れを感じました。

●新型コロナウイルスの問題で新聞記事などをとりあげていましたが、
記事の論評よりもラジオやTVの現場で新型コロナウイルスがどのような影響を及ぼしているか、
といったようなことを話してもらった方が「番組独自の最新情報」としてよく伝わってくると思いました。

●リスナーが直接電話で出演する「まるごとテレフォン」というコーナーがありますが
こういうリスナー出演型のコーナーはラジオ番組ならではという感じがして好感を持ちました。
こういう試みは増えてほしいものです。

●時事ニュースや最新のニュースに加えて、お天気やスポーツの話題あり、合間には曲もかかっていて、ずっと聞いていられる番組で、とてもバランスがいいように感じました。何より、佐々木さんと吉川さんの掛け合いは、テンポがいいのにはっきりと聞き取れて楽しく、それぞれの立場から自分なりの意見を突き出しているのに、安定感抜群だと思いました。この番組が5年も続いていて、ファンが多いのが納得できる内容でした。

●突き出しのコーナーで二人の雑談が長すぎ、佐々木さんの吉川アナいじりが鼻につく感じがして、少し不快になりました。

●「スポーツ伝説」というコーナーは他局で制作されたもののようですが、少なからず違和感があったことは否めません。番組編成上これを「まるごと!エンタメーション」の中で放送するのであれば、別枠を設けるなどをしてその旨をきちんとリスナーに伝える必要があるのではないかと思いました。

●「新型コロナウィルス」に関するニュース・話題が多く触れられていましたが、「経営が厳しい飲食店にすぐに現金を渡すことのできる仕組みが必要」「国会中継で議員がマスクをしていないのはおかしい」など、市井の井戸端会議風のやりとりには、聴いていて同意できる部分が多く、思わずうなずいてしまいました。