どさんこワイド179

キニナル〜道内で増える“クマ出没”に驚きの秘密兵器?!

2017年8月21日(月)

キニナル〜道内で増える“クマ出没”に驚きの秘密兵器?!

世間で今気になることに鋭く斬り込む“キニナル”。今回は、道内の企業が製造中の、クマ対策に効果アリ?!ユニークな秘密兵器をご紹介しました。
  • キニナル
ヒグマの出没情報は、去年が例年に比べて少なかったということもありますが、どこも去年と比べて2倍以上もの出没件数となっています。人への危険だけでなく、農作物の被害も相次いでいます。

太田精器

【住所】奈井江町奈井江609番地
【電話番号】0125-65-2759
  • ●スーパーモンスターウルフ 本体価格およそ20万円(別途付属品が必要)
奈井江町にある機械部品の製造を行う会社です。クマ対策のための秘密兵器「スーパーモンスターウルフ」を制作しています。
代表取締役の太田裕治さんにお話を伺いました。

Q: なぜこのようなものを作ったのですか?
太田さん: 北海道はシカやクマの被害が多いので、道内の企業としてクマよけ・シカよけの機械を作るのが適正だと思って作りました。

Q: 工場の技術を使って作れるのですか?
太田さん: そうですね。LEDを利用して音と組み合わせたものを作りました。
  • ●スーパーモンスターウルフ 本体価格およそ20万円(別途付属品が必要)
    ●スーパーモンスターウルフ 本体価格およそ20万円(別途付属品が必要)
  • 初期の獣害対策装置「モンスタービーム」
    初期の獣害対策装置「モンスタービーム」
この会社で最初に開発された獣害対策装置「モンスタービーム」から、約7年かけて「スーパーモンスターウルフ」に辿り着きました。

「スーパーモンスターウルフ」は、長さ約65cm・高さ約50cm、本物の狼と同じ大きさにしたそうです。胴体はフェイクファーでできており、顔はハロウィン等で人が被るお面を使っています。足元は、雪やぬかるんだ土など、どんな現場にも置けるように、鉄パイプにしています。
野山に設置するため、1カ月バッテリーで稼働するようになっています。
動物が来ると赤外線センサーが反応し、天敵動物や人間の生の声が聞こえ、首が動き、目や前足部分に付けたLEDライトが光ります。

音声には、狼の声も入っていますが、共同開発した大学の先生によると、野生動物はDNAがあるので、絶滅した狼も遺伝的に怖がる可能性が高いそうです。

現在、道内1カ所、道外2カ所で運用されており、効果を上げています。
イノシシによる農作物への被害が深刻で、2016年度は1200万円以上もの被害にあった千葉県木更津市の場合、設置から約1カ月、周辺で被害は発生していないそうです。

現在は実証実験の段階ですが、販売する場合、本体価格で約20万円、他にバッテリーや赤外線センサー等の付属品が必要です。
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