どさんこワイド179

福永探偵社〜「おせち」の謎を徹底追及!

2016年12月27日(火)

福永探偵社〜「おせち」の謎を徹底追及!

北海道に潜むあらゆる謎や噂を解決していこう!というコーナー「福永探偵社」。
今回は、年末の北海道、最大のナゾ「なぜ大晦日に北海道ではおせち料理を食べるのか!?」を調査しました。

なぜ?北海道では大晦日に「おせち」
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まずは北海道の人にインタビューすると「大晦日の31日に食べて、元旦に残りものを食べる」という回答が多かったのに対し…
愛知県民は「大晦日には食べない!食べない!」
広島県民は「大晦日は年越しそばだけ」
大阪県民は「ありえない。年越ししてないから。」
と答えてくれました。

北海道だけなのか?!東北エリアを調査!
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「大晦日におせちを食べる」という風習は北海道だけのものなのか!?
まずは、お隣の青森県から調査を開始!向かったのは、本州最北端にある大間町(おおままち)です。港で作業をしていた方に聞いてみると「おせちは大晦日に食べる」とのこと!

さらに調査をしても「大晦日に食べる」という回答が続き、町全体の傾向を役場の方に聞いても同じ回答が得られました。
これで北海道だけの風習じゃない!とわかったところで、調査を東北エリア全域に拡大!
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「大晦日に食べる」と答えたところは地図をピンク色に、「食べない」と答えたところは水色に、色分けをしました。
さらに、ファックスでのアンケート調査も実施!全227市町村からのデータを集めることができました。
独自の調査ではあるものの、「大晦日におせちを食べる」という地域は点在していることがわかりました。

調査はいよいよ東京へ!
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調査の舞台はいよいよ東京へ!
「おせち」と「大晦日」にまつわる全国規模の貴重なデータを入手するために向かったのは、蒲鉾や練り物を扱う老舗メーカーの「紀文(きぶん)」です。
長年にわたって、正月やおせちに関わる独自のデータを集めています。
その調査によりますと、「大晦日におせちを食べる家庭」は全国各地に存在していることがわかりました!

大晦日の「おせち」は、明治時代の名残り
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ついに福永探偵社の調査は奈良県にまで…!
伝承料理の研究家・奥村彪生(あやお)さんのもとを訪ねました。
大晦日におせちを食べる地域が点在している理由についてお聞きしました。
「明治時代以前の風習が今に伝えられているからです。
明治以前に使われた旧暦(太陰太陽暦)は、月の満ち欠けで1日を計算します。
例えば「一日(ついたち)」は新月が上がる時だから「月立ち(つきたち)」、それが訛って“ついたち”と言うようになりました。」と奥村さん。

さらに続けて「つまり太陽が沈むと1日の始まりなんです。
1年の始まりが12月31日の夕方ということになりますから、新たな年の始まりを祝う“おせち”を大晦日に食べることは、昔の風習を今に継承してきたこと。
文化財的な遺産ですよ。昔ながらの食文化をこれからも忘れないでいただきたいですね。」

明治時代の風習が色濃く残る東北や北陸から大勢の方が開拓時代に北海道に移住し、その文化が持ち込まれた歴史があったと言うわけです。

※掲載の情報は放送当日の内容です。
 この内容は変更になる場合がありますので、詳細は当該の場所へお問い合わせ下さい。
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