どさんこワイド179

残したい地域のキズナ〜おてらde食堂

2017年1月10日(火)

残したい地域のキズナ〜おてらde食堂

昨年の春から、旭川にあるお寺で始まった「おてらde食堂」という取り組みに密着しました。

おてらde食堂
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旭川の永山地区にある「妙善寺(みょうぜんじ)」で始まった「おてらde食堂」という取り組み。
これは、普段あまり関わることのない、世代の違う人たちが一緒に料理を作り、同じ食卓を囲むことで地域の交流を深めようというものです。
独りで食事をするお年寄りや子供たちが増えている今だからこそ「みんなで食べる楽しさや美味しさ」を知ってもらいたい、と地域に住む近藤亜弥さんが始めました。
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この活動は、全てが手づくり。
案内チラシも、参加者への声掛けも、全て近藤さんが地域の人達と協力して行っています。
仲の良い町内会ですが、だんだん顔を合わせる機会が減り、知らない住人も増えてきたといいます。
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近藤さんもこの地区の住人です。
子供を産み、仕事をしながら子育てをする中で、ご近所の皆さんにずいぶん支えられてきたそうです。
「お父さんが亡くなった時に、皆さんが交代でおばあちゃんを支えてくれて、安心して仕事に出ることができました。そういう繋がりの場になれば…」と、話してくれました。
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町内一の元気者と評判の山下敏子さんは80歳です。
「おてらde食堂」をとても楽しみにしています。
夕食は、いつも一人。旦那さんを早くに亡くし、子供たちが自立して、もう35年になります。
山下さんのような一人ぐらしのお年寄りが町内会でも、年々増えています。

そして、食堂の場所を提供してくれたのは地元お寺「妙善寺」の住職・山口龍泰さんです。
「こういう光景って話は出てもなかなか実現しないもの。できる事は協力したい」と山口さんは話してくれました。
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「おてらde食堂」がスタートして半年が経った10月。
お盆などでお休みをしたため、この日が2か月ぶりの開催です。
オープンと同時に開催を待ちわびていた、地域のみなさんが、続々と集まってきました。
もちろん、一人暮らしの山下さんも参加です。
「きょう初めてきた。子どもの良い経験になれば」という若いお母さんや、「いつもは夫婦2人。子ども達と触れ合えるのが楽しみ」と話す年配の男性も集まりました。
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この日のメニューは、学生たちが、試作をして、味をととのえた特製のカレーライス。ルーは、粉から手作りです。
子供やお年寄りのために辛さをおさえ、トマトと牛乳でまろやかに仕上げました。

まるで、昔の大家族のような、みんなで囲む食卓。
この風景が、「おてらde食堂」の原点です。

毎月1回開催予定『おてらde食堂』
【会場】妙善寺(みょうぜんじ) 旭川市永山4条20丁目
【開催日時】次回 1月14日(土) 14:30スタート (いただきますは16:30くらい)
【費用】200円 (お子さんはお手伝いしてくれたら無料)
【お問合せ】0166-48-3121(代) 旭川大学短期大学部 生活福祉専攻 近藤研究室

※掲載の情報は放送当日の内容です。
 この内容は変更になる場合がありますので、詳細は当該の場所へお問い合わせ下さい。
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