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4月18日は「よい歯の日」!本当は怖い「歯周病」

2017年4月18日(火)

4月18日は「よい歯の日」!本当は怖い「歯周病」

  • 歯
4月18日「よい歯の日」の今日は、意外と実状を知られていない「歯周病」についてご紹介しました。
40代以上の80%がかかるという「歯周病」について、北海道大学病院・日本歯周病学会専門医の田中佐織先生に解説していただきました。

まずはセルフチェック!

チェック

□ 歯磨きで血が出ることがよくある
□ 硬い物が食べにくくなった
□ 口臭が気になる
□ 食べ物が挟まりやすくなった
□ 歯がぐらつく

5項目のうち1つでも当てはまれば「歯周病」の疑いがあります。

解説!歯周病とは?

  • 歯
そもそも「歯周病」とはどんな病気なのか、先生に解説していただきました。

歯を失う2大原因は「虫歯菌」と「歯周病菌」と言われています。虫歯菌は、歯垢などのついた歯に付着し、食べカスを栄養にして増殖します。酸を出して歯を溶かすことで、虫歯をつくります。

一方、歯周病菌は、歯茎の側面についた歯垢を足場にして増殖していきます。虫歯菌とは違い、酸素を嫌うという特徴があり、そのため歯茎の奥へと入り込みます。そして炎症が起こり、歯と歯茎の境目に溝(歯周ポケット)ができます。これが歯周病の始まりです。

さらに進行すると、歯を支えている骨を溶かして、歯茎のなかの毛細血管のなかに歯周病菌が侵入してしまいます。細菌は口内だけでなく全身に運ばれ、細菌が血栓のもとを作り血流を妨げます。場合によっては心筋梗塞や脳梗塞の危険性を高めることもあるそうです。

意外と知らない?「歯周病」のウソorホント

Q:虫歯が無くても歯周病になる可能性がある?
→「ホント」。虫歯菌と歯周病菌はまったく違うものです。歯科医院へ行ったことがない、という方も歯周病になっている可能性はあります。
  • 歯茎
Q:歯周病には痛みがある?
→「ウソ」。“静かな病気”という別名を持つほど、重症になるまで気づきにくい病気です。歯茎の状態が健康であるかセルフチェックをしましょう。健康な歯茎は三角形をしており、腫れている歯茎は赤みを帯び、丸い形になるのが特徴です。

Q:歯周病予防には歯茎のマッサージが効果的?
→「ウソ」。マッサージが効果的な場合もありますが、間違ったやり方をすると逆に歯茎を傷つけてしまいますし、マッサージでは歯垢を取り除くことはできません。専門的なことですので、まずは歯科医師や歯科衛生士にご相談ください。

予防の第一歩は、歯の磨き方!

歯
●鉛筆を持つように優しく歯ブラシを持ち、45〜90度の角度であて、上下というより左右に小刻みに動かします。
●磨きにくい歯の裏は、ブラシの端の角を使って掻き出すように縦に動かします。
●歯磨き粉に薬用成分が含まれているので、ゆすぎ過ぎないのもポイントです。
●毎食後に磨くことは理想ですが、寝る直前に時間をとってゆっくり磨くのが良いでしょう。寝ている間に菌は増殖しますから、寝る前に菌を減らしておきましょう。
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