どさんこワイド179

お盆休み直前!日本初の葬儀相談員に教わる“葬儀の常識・非常識”

2017年8月9日(水)

お盆休み直前!日本初の葬儀相談員に教わる“葬儀の常識・非常識”

お盆休み直前!日本初の葬儀相談員に教わる“葬儀の常識・非常識”
本日の特集は、葬儀に関するあらゆる相談にのってくれる“日本初”の葬儀相談員・市川愛さんがゲスト。葬儀に参列する際のマナーや、葬儀を行う上での心得などを教えていただきました。
市川さんは、人生の最後の準備をすすめる“終活”という言葉の産みの親でもあります。

○×クイズ〜葬儀に参列するマナーの常識・非常識

  • ○×クイズ〜葬儀に参列するマナーの常識・非常識
  • ○×クイズ〜葬儀に参列するマナーの常識・非常識
Q: 葬儀に持参する香典袋に入れるお札は、新札でも良い?
A: ○ (ただし折り目をつける)

市川さん: もともとは「取り急ぎお香典を用意しました」という意味で古いお札を用意していましたが、近頃では新札でも良いとされるようになってきました。ただし、気にされる方も多いので、新札の場合は一度折り目をつけてから香典袋に入れましょう。
金額の目安は、全国平均で約5000円、親しい人の場合は約1万円の場合もあります。
香典袋は、宗派によって多少違いはありますが、四十九日前は「御霊前」、四十九日以降は「御仏前」を使います。「御霊前」は宗派が分からない場合にも使えます。

Q: 遠方や用事があって葬儀に出られない場合、香典は郵送しても良い?
A: ○

市川さん: お香典は郵送出来ます。亡くなった知らせを受けたら、なるべく早く送るのがマナーです。その際、お悔やみの手紙を添えると良いでしょう。

葬儀を行う側の心得〜葬儀トラブルを防ぐために

トラブル事例1 勘違いしやすい“葬儀費用”
  • トラブル事例1 勘違いしやすい“葬儀費用”
  • トラブル事例1 勘違いしやすい“葬儀費用”
夫を亡くしたAさんは、夫の入院生活が長く医療費がかかっていたため、葬儀費用を抑えようと考えていました。
そこで「葬儀一式35万円」と広告を出していた葬儀社に依頼しましたが、葬儀を無事終えた後に請求された金額は、なんと130万円を超えていました。

Aさんは葬儀社に「葬儀費用は35万円ではなかったでしょうか?」と確認するも、「“葬儀一式”というのは葬儀本体のことで、他の費用がかかるのは当然です。」という答え。
Aさんは、ここで揉めるのは亡くなった夫にも悪い気がして、言われるままの金額を支払いましたが、後味が悪くなってしまいました。

<解決策>

市川さん: 「葬儀一式」とは業界用語で、全体のうち、祭壇・棺・人件費といった“葬儀社が自社で提供するもの”をいいます。その他、「式場利用料」や、参列者への「飲食接待費」「返礼品」等、葬儀社が手配をする物に関しては別途“実費”がかかる場合がある、という実態を知ることが大切です。
葬儀社への支払いの他に、お坊さんへの“お布施”がかかることも覚えておきましょう。
葬儀費用は、葬儀社に言われるままの費用ではなく、事前に予算をある程度決めておくと良いです。

例として、葬儀総予算が200万円、お布施が40万円の場合、葬儀総予算から、お布施分を差し引いた金額が、葬儀社へ依頼する予算になります。予算は様々ですが、北海道の葬儀費用の目安は150万〜200万円だそうです。

例)葬儀総予算200万円の場合
 200万円-40万円=160万円(葬儀一式+実費)
 葬儀社へ依頼する予算は160万円
トラブル事例2 近年急増!“お坊さんの依頼”
  • トラブル事例2 近年急増!“お坊さんの依頼”
実の父親を亡くしたBさんは、葬儀社を通して僧侶を依頼することになりました。家の宗派がわからなかったので「どなたでもかまいません」と伝えたところ、○○宗の僧侶が来ました。
戒名をつけてもらい読経を終えた後で、親戚から「宗派が違う」と言われ、大揉めになってしまいました。

<解決策>

市川さん: 今や、家の宗派をすぐに言える人は50%以下なんです。親戚と揉めるのはもちろん、寺院墓地に入れなくなる可能性もあります。事前に家の宗教形式・宗派を確認しておくのが大切です。

全員が納得する準備を!

「終活(しゅうかつ)」とは、葬儀やお墓など、人生の終わりのための事前準備をいいます。自分で考えておくことで、自分も周りも納得する葬儀ができます。

葬儀の事前準備のポイントは4つあります。
●葬儀の規模(参列者人数)
●宗教形式の確認
●葬儀社選び
●故人のこだわり

「宗教形式の確認」と「葬儀社選び」は先程ご紹介したため「葬儀の規模」と「故人のこだわり」について伺いました。
葬儀の規模
葬儀の規模は大きく3つに分かれます。

◆一般葬…親族や勤務先の関係者など、故人や喪主と関係ある方を招く葬儀。費用の目安は150万〜200万円。
◆直葬…葬儀をせず、自宅や病院から直接火葬場に遺体を搬送して火葬する方法。故人とお別れする時間は無い。首都圏では3割近くが直葬。費用の目安は15万〜30万円。
◆家族葬・密葬…故人の近親者や親しかった人だけを招く葬儀。費用の目安は80万〜100万円。しかし、参列したかった方が後日弔問に来て、対応に追われる場合も。

「家族葬」は、故人の好きだったものや人柄など“故人ならではのこだわり”も身近に感じられるとあって、近頃、希望する人がとても増えています。

おくりびと(R)のお葬式

【住所】札幌市豊平区平岸6条9丁目
【電話番号】0120-288-725
  • おくりびと(R)のお葬式
    ●この様な祭壇での家族葬(親族10人) 71万3924円(税込)
    ※宗教家へのお礼は別途、日数などで変動あり
  • おくりびと(R)のお葬式
札幌市豊平区にある葬儀場です。“故人ならではのこだわり”を反映させた家族葬について、代表取締役の木村光希さんに伺いました。

こちらでは、木村さんを含め、スタッフ全員が「納棺師」の資格を持っているので、故人の衣装を着替えさせ棺に納める「納棺の儀」を、自宅ではなく葬儀場で行うことができます。
「納棺の儀」は親族から故人が見えるように行ってくれて、故人との時間をゆっくり過ごせます。

最近は、棺や祭壇の周りに、白い菊や百合ではなく、ヒマワリやバラなど故人の好きだった花を飾ることができます。
また、こちらの葬儀場からのサプライズとして、祭壇の脇に、故人の趣味などにまつわる物を展示・プレゼントもしてくれます。

祭壇に欠かせない遺影は、亡くなった時期に近い写真の方が良いのでしょうか?
市川さんに伺うと、遺族が良いと思った写真で良いので、直近でなくても構わないとのこと。木村さんによると、過去に80代の女性が19歳の頃の写真を遺影にしたことがあったそうです。

こちらでは、「納棺の儀」や自宅の祭壇、骨壺など、基本的なプランは25万円からです。
それに加えて、お花を追加して今回のような祭壇にし、親族10人が出席、お食事つきにした場合、71万3924円です。
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