旅のトビラ〜秋の空知炭鉱遺産
2017年10月20日(金)
旅のトビラ〜秋の空知で炭鉱遺産
“まだ知らない北海道に会いに行こう”をテーマにお送りするコーナー「旅のトビラ」。今回は、秋の空知で炭鉱遺産を巡りました。
旧住友奔別炭鉱立坑(1960年〜1971年)
【お問合せ】0126-24-9901(そらち炭鉱の記憶マネジメントセンター)
【定休日】月曜日、火曜日
※敷地内に入るには「そらち炭鉱(やま)の記憶マネジメントセンター」の許可が必要です。なお、立坑は外観のみ見学可能です。
【定休日】月曜日、火曜日
※敷地内に入るには「そらち炭鉱(やま)の記憶マネジメントセンター」の許可が必要です。なお、立坑は外観のみ見学可能です。
良質な石炭が獲れる空知地方。最盛期の1960年代は100以上もの炭鉱が稼働し、国内最大の産炭地として北海道開拓や日本の近代化を支えてきました。エネルギー政策の転換により、1990年代には全ての炭鉱が閉山。しかし今、その歴史を忘れてはならないと「炭鉱遺産」として活用されています。
炭鉱遺産を伝える活動をしている北口博美さんに、三笠市奔別(ぽんべつ)地区を案内していただきました。立坑とは地下深くで作業するためのいわばエレベーターです。高さ51m、深さ735mあり、地下に634mのスカイツリーがすっぽりと収まる長さがあります。
炭鉱遺産を伝える活動をしている北口博美さんに、三笠市奔別(ぽんべつ)地区を案内していただきました。立坑とは地下深くで作業するためのいわばエレベーターです。高さ51m、深さ735mあり、地下に634mのスカイツリーがすっぽりと収まる長さがあります。
立坑の隣には、石炭を列車に積み込むための施設も残っています。古びた趣のある建物を利用し、北口さんたちはアートプロジェクトを展開しています。炭鉱の魅力を今に伝えようと、多くの北海道のアーティストが参加しています。
旧住友赤平炭砿立坑(1963年〜1994年)
赤平市にも、1994年まで稼働していた大きな立坑が残っています。元炭鉱マンで、赤平の炭鉱ガイドをしている三上秀雄さんに、採炭に使用する機械「コールピック」を見せていただきました。重さは8kg、大きな音と振動の強さに、木戸アナウンサーは驚いていました。この重い道具を、炭鉱マンは現場の状況に合わせ上下左右に使い分ける、まさに職人です。
宝華飯店
【住所】芦別市北1条西1丁目14-6
【電話番号】0124-22-2231
【営業時間】17:00〜翌1:00
【定休日】不定休
【電話番号】0124-22-2231
【営業時間】17:00〜翌1:00
【定休日】不定休
夜の芦別市へ。炭鉱マンが愛した味に出会いました。創業1973年のお店で、炭鉱とともに芦別に独自に根付いたソウルフード「ガタタン」をいただきました。10数種類の具材が入ったスープを卵でふんわりととじた中華風スープで、炭鉱マンのパワーの源となった逸品です。
秋の景色に映える「炭鉱遺産」
空知一帯にある炭鉱遺産は、大小合わせると実に130以上にのぼります。自然と建造物が織りなす芸術的な風景の数々は、秋の景色によく映えます。「アルテピアッツァ美唄」は国際的に著名な安田侃氏の作品が置かれた野外彫刻美術館です。園内にはかつて炭鉱マンの子ども達が通った小学校を活用した空間もあり、炭鉱のまち・美唄の歴史を今に伝えています。
赤平炭砿立坑ガイドツアー 10/28開催
【お問合せ】090-2052-8347
10月28日(土)、赤平炭鉱で今年最後の立坑ガイドツアーが行われます。三上さんをはじめとする小さいガイドクラブが無料で実施していて、電話が繋がりにくい可能性もあります。掛け間違いにはご注意ください。また、炭鉱遺産の見学は、敷地内に入るには許可が必要です。