どさんこワイド179

進化する“自動販売機”最前線

2019年4月3日(水)

進化する“自動販売機”最前線

全国に約427万台設置されている自動販売機。日本は設置の密度・販売金額ともに世界一を誇ります。本日は「第3の温度設定」「激安」「自動音声」など時代の変化に合わせて進化している“自動販売機”を、この4月からどさんこワイドのメンバーとなった上野由加里(うわのゆかり)レポーターがご紹介しました。

北海道弁を話す「おしゃべり機能自販機」/ダイドードリンコ株式会社

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方言を話す自動販売機はダイドードリンコが全国各地に約14万台設置しており、17地方の方言と3つの外国語で展開中です。
北海道版は3年前に設置されました。観光や仕事で訪れた人たちに親しんでもらえる地域密着型の“おもてなし”です。

“温かい”でも“冷たい”でもない「常温の自動販売機」/アサヒグループホールディングス

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最近“温かい”でも“冷たい”でもない“常温”の自動販売機が急増しています。
アサヒグループホールディングスによると、3年前にスタートし現在1万3000台に急拡大しています。健康管理の観点から「冷えた飲み物を飲みたくない」という方など、常温の飲み物への需要が増えています。冷房が効いているオフィスや病院、スポーツ施設等で今後さらに増えるかもしれません。

おそらく札幌で一番安い?激安自販機

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一般的に100円〜130円の商品が多い中、30円や50円の商品を販売する激安自販機が札幌市中央区南1条西1丁目にありました。この金額のものはあえて何が出てくるか分からない設定になっていますが、補充後にすぐ売り切れることもあるほど大人気です。
激安の理由は、賞味期限が近い商品や外装が破損していて通常販売が難しい商品を安く提供しているからだそうです。
番組で30円と50円の商品をそれぞれ買ってみたところ、缶ジュースのはちみつレモンと500ml入りペットボトルのアセロラドリンクが出てきました。

年度替わりの新生活に便利?「ハンコ自販機」

【場所】MEGAドン・キホーテ 札幌狸小路本店(札幌市中央区南3条西4丁目)
  • 進化する“自動販売機”最前線
  • ●フルネームのハンコ 1000円(撮影の品)
    ●フルネームのハンコ 1000円(撮影の品)
ドン・キホーテ 札幌狸小路本店1階にあるハンコの自動販売機です。ハンコの材質や太さにもよりますが、最も安い設定で500円から作る事が出来ます。
作り方は簡単で、パネルに名前を打ち込んで字体や文字サイズを選びます。市販では売っていないフルネームのハンコも作れるほか、アルファベットにも対応しているので外国人の名前も漢字に変換できます。

懐かしい時代が蘇る「お誕生日新聞 自動販売機」

【場所】さっぽろテレビ塔(札幌市中央区大通西1丁目)
  • 進化する“自動販売機”最前線
  • ●新聞一面 400円
    ●新聞一面 400円
  • ●新聞(テレビ面) 400円
    ●新聞(テレビ面) 400円
さっぽろテレビ塔3階のスカイラウンジにある“思い出の日の新聞”を販売する自動販売機です。誕生日はもちろん入学式や結婚式を挙げた日など“思い出の記念日”の新聞が蘇ります。
どさんこワイド放送開始当日(平成3年10月7日)の「北海道新聞」一面とテレビ面を買いました。テレビ面には大きな広告でどさんこワイドの放送スタートを伝えていました。

続々登場!人の役に立つ自販機

日本全国に設置さている自動販売機のうち半数以上が飲料用ですが、最近では単純に品物を販売するだけではない“サービス”と“社会に役立つ機能”を併せ持つ自動販売機も増えています。

例えば「災害救援機能」を兼ね備えた自動販売機は、大規模な災害発生時に商品を無償で提供できるシステムになっており、停電時も手動操作で商品を取り出すことができます。

また、多くの自販機に「住所表示ステッカー」が付いており、緊急事態を発見・遭遇した通報者が現在地を把握できるように掲示されています。

急な雨の時に無料で傘が借りられる「レンタルアンブレラ搭載自販機」もあります。メーカーが社会貢献活動の一環としてスタートしたもので、全国に500台、道内では函館市内に50台設置されています。