どさんこワイド179

北海道100年物語〜苫小牧・第一洋食店

2019年4月10日(水)

北海道100年物語〜苫小牧・第一洋食店

  • 北海道100年物語
北海道で長年愛されるモノやお店の魅力に迫る新企画「北海道100年物語」。第1回は100年前から変わらぬ味を守り続ける洋食店をご紹介しました。

第一洋食店

【住所】苫小牧市錦町1-6-21
  • 北海道100年物語
苫小牧中心部の商店街の片隅に佇む洋食店です。店内にはオペラが流れ、シャンデリアや美術品等の調度品がレトロモダンな空間を演出しています。
  • 北海道100年物語
  • 北海道100年物語
    ●ビーフシチュー 2160円
お店の創業は大正8年。現在は三代目の山下明さんが、祖父の代から100年続く伝統の味を守り続けています。その代表が「ビーフシチュー」柔らかいお肉と奥行きのある味わいで多くの人に人気です。
  • 北海道100年物語
厨房を見せていただきました。様々な調理器具が並ぶ中に、お店の命とも言えるデミグラスソースの素が入った寸胴鍋を見つけました。なんと2〜3週間も煮て、水を足して不純物を出す作業を繰り返して美味しいソースにしています。無意識に寸胴鍋の火を付けるくらい毎日煮込むことが当たり前になっているそうです。

ちなみに明さん、父で二代目の正さんから料理を教わったことがないそうです。料理の基礎を独学で覚え、二代目の仕事を見ながら味を研究、伝統の味に辿り着きました。
  • 北海道100年物語
    ●ミートコロッケ(1個) 378円
常連さん絶賛の「ミートコロッケ」もご紹介しました。創業時からあるメニューで、じゃがいもを一切使わず煮込んだお肉をパテ状にした一品です。
  • 北海道100年物語
明さん: 毎日やってる事っていうのは、いかにきちっと良いものを仕上げるかって事しか考えてないんですよね。普通にやっていれば普通に美味しい物が出来るんです。それには無理をしない。きちっとした料理を作りたいなと思います。いつの間にか100年経っちゃった。もう少し頑張りたいと思います。

特別展 第一洋食店の100年と苫小牧

【開催場所】苫小牧市美術博物館
【開催日時】7月13日(土)〜9月16日(月・祝) 9:30〜17:00

7月には第一洋食店の歴史を知ることができる特別展が開催。苫小牧の街と共に歩み、食や文化の発信地として歩んだ100年の歴史を知ることができます。