どさんこワイド179

どさんこネイチャー“天空の秘境・雨竜沼湿原”

2019年8月2日(金)

どさんこネイチャー“天空の秘境・雨竜沼湿原”

  • どさんこネイチャー“天空の秘境・雨竜沼湿原”
北海道の自然の魅力に迫る新企画「どさんこネイチャー」。今回は雨竜町にある「雨竜沼湿原」の自然をご紹介しました。どさんこネイチャー隊員はあまやひでおきさん、登山歴50年のベテランで雨竜町山岳会会長の須見耕治さんに案内して頂きました。

雨竜沼湿原(暑寒別天売焼尻国定公園)

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年間約6000人が訪れる「雨竜沼湿原」は標高850mの所にあり、東西4km・南北2kmと広大な高層湿原です。
約2時間かけて登りますが、途中で落差25mを一気に落ちる迫力の「白竜の滝」を見ることもできます。
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雨竜沼湿原は、その美しさから「北海道の尾瀬」とも呼ばれ、1万5000年前から堆積した泥炭地には“池塘(ちとう)”と呼ばれる様々な形の沼が700以上もあります。自然にできたものですが、綺麗な円形のものは珍しいそうです。
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湿原には世界でここにしかない「ウリュウコウホネ」という水草もありました。
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雨竜沼湿原の存在は古くからアイヌの人たちに語り継がれてきたといいます。最も古い記録としては、明治26年に造られた地図に記されています。
昭和に入ると登山道が整備され、学術的な調査も行われるようになり湿原の価値が明らかになっていきました。平成17年にはラムサール条約に登録され、国際的にも貴重な湿原であることが認められました。
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湿原の沼の中には、岸の一部が離れ水面に漂い出たと考えられている“浮島”があり、中には10畳程の大きさのものも確認されています。
今は保護のため入れませんが、昭和の中頃までは上に乗って紐で引っ張ってもらう“浮島遊び”が町の方々の楽しみの一つでした。
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時代が経つにつれ湿原は課題にも直面してきました。乾燥による水位の低下に地元の人達がいち早く気づき、保全に向けた取り組みは今も続けられています。
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