【母親裁判詳報③】半年ぶりの肉声…被害者を“シカ”“獲物”と…「私はミステリー好き」
親子3人が逮捕・起訴されたすすきののホテル殺人事件で、母親の7回目の裁判がきょう(2024年12月12日)午前11時から始まりました。
12日は、弁護側の被告人質問が行われていて、被害者家族に対し浩子被告は、「深く申し訳ないと思う」と述べました。
浩子被告が法廷で証言するのは、初公判以来、半年ぶりです。
裁判は昼の休憩を挟み、午後の法廷に入りました。
【弁護側の質問】
▼被害者について
Q)被害者と会ったムーのイベントで、その後2人でラウンドワンに行くことについて「すごい」と返信しているのはなぜ
A)長年引きこもりしていて、初めていったところで2次会、別の場所に移動してまで遊ぶ人ができたことが純粋にすごいと思った
Q)被害者とのことについて、当時瑠奈はなんといっていた?
A)こんなことがあったと伝えられた、「ひどい人だ」と言っていたので怒っていると思った。病院に駆け込んだので、望まぬ妊娠をすることなどをすごく恐れていると感じた
Q)被害者に対して殺したいなどは言っていた?
A)強い言葉を使っていた記憶は一切ない。
Q)瑠奈の怒りの感情はずっと同じだった?
A)かなり変わっていた。もし見つけたら謝ってほしいと私に言っていた。「私にしたことが女性に対してどんなにひどいことをしたのか知ってほしい」と言っていた
▼修被告とのやりとり
Q)「シカがいるか短時間潜入捜査できますか」と送っているのはなぜ?
A)検察でも聞かれたが覚えていない
Q)シカ=被害者だと思うが、なぜシカ?
A)名前も住所も知らない人。娘にとっても知らない人なので、便宜上そう呼んだのだと思う
Q)潜入捜査と使ったのはなぜ?
A)知らない場所に入って人を探すということが、私はミステリー好きな所があるので面白がって使ったのかもしれない
Q)シカの前に「獲物」と入力した記録があるがなぜ?
A)覚えていない
Q)なぜ獲物と入力したと考える?
A)娘との会話に出てきて、使ったのかな
Q)「ヤクザの娘」というストーリーを作っていたが、
「海に沈めよう」ということは実現しようとしていたのか
A)全く考えていなかった。私にはそんな力はない
Q)被害者に親と名乗る選択肢はなかったのか
A)引きこもりがちな娘が出かけて、見つけがたい人を見つけて、仲直りするという話は、
娘にとっては成功体験だと思ったのでとめなかった。
「親です。会うのをやめて」と言って聞いてくれる人ならいいが、
娘に「あなたの親がこんなことを言ってきた」と言われるのは…
浩子被告は初公判で起訴内容を否認していて、「ほう助」という罪が成立するかが争点となっています。
きょうの公判は夕方まで続く見込みです。