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【連載…裁判詳報①】札幌・すすきのホテル殺人 修被告が語る「親子3人の関係性」

【画像】札幌・すすきのホテル殺人 修被告が語る「親子3人の関係性」

札幌・すすきののホテルで2023年7月、男性の首を切断し、頭部を持ち去った事件で逮捕・起訴された親子3人のうち、母親・田村浩子被告(61)の6回目の裁判が2024年11月20日に札幌地裁で開かれました。

起訴状によりますと、田村浩子被告は2023年7月、娘の瑠奈被告が殺害し、切断したとされる当時62歳の男性の頭部を自宅に隠すことを容認するなどした、死体遺棄ほう助などの罪に問われています。

浩子被告は初公判で起訴内容を否認していて、「ほう助」という罪が成立するかが争点となっています。

20日の裁判は、父親の修被告が証人として出廷し、検察による証人尋問から始まりました。

<検察による修被告の証人尋問>

●瑠奈被告と両親の関係性

Q.それなりにしつけをしてきたが、ゾンビ妄想をし始めた18歳ごろから注意できていなかったのか?

A.注意ができることもあったので、全て注意できなかったわけではない。取り乱して興奮しているので言っても逆効果で、普通の人がしつけていることとは多少違ったのかもしれない。毎日朝から晩まで奴隷のように従っていたわけではない。

Q.瑠奈被告が浩子被告に暴力を振るうこともあったのか?

A.それはありますが、恐怖を引き起こすというよりは取り乱している感じ。本人をこれ以上追い詰めないようにしていた。

Q.どのようなときに暴力を?

A.いきなり振るうことはないが、その前に(瑠奈被告が)苦しい状況になって、暴力的な態度をとることはあった。暴力を目的としたものではない。取り乱すという感じ。

Q.首を絞めることは?

A.相当興奮したときはそういうこともあったが、意識が止まるほどではない。

Q.浩子被告に対して瑠奈被告が暴力を振るうときも同じ?

A.家の中ではほとんど片言の英語しか話さない。言っている内容が理解できないときや会話がかみ合わないときに親子げんかはあった。暴力に支配されていたわけではない。

Q.瑠奈被告がどういうことを考えているのかは両親にとって重要ですか?

A.何を考えているのか、何が本人を苦しめているのかはいまも分かりません。落ち着いているときの瑠奈被告は普通。無茶苦茶なことも何でも叶えてあげるというのは趣旨が違う。

Q.瑠奈被告が興奮しているときでも、してはいけないことは断っていた?

A.はい

Q.してはいけないことを無視したことは?

A.瑠奈被告が「これ以上生きていたくない。だから殺してくれ」と言ってきたときは「それはできません」と言ったことはこれまでに話した通り。「屋上で花火を上げたい」と言われたときには「消防が来るから」と断った。言いなりになっているわけではない。

次回は「事件当日の2023年7月1日のこと」について修被告の証言を配信します。

【弁護側の主張】

11月5日に開かれた田村浩子被告の5回目の裁判では、弁護側は以下のような主張を展開していました。

弁護側は検察に請求し、開示をうけた捜査報告書を証拠として提出。

瑠奈被告が事件の前後に使用していたとみられるノートパソコンの捜査で、以下の検索履歴が残っていたと明らかにしました。

・2023年6月30日「千葉 バラバラ 女性遺体」

・2023年7月6日「千葉切断遺体」

・2023年7月11日「法定刑は死刑のみ 日本で最も重い犯罪とは?弁護士に聞いてみた」

・2023年7月14日「本体と一緒に埋葬されなかった有名な体の一部」

また、修被告のグーグルアカウントには2022年から2023年にかけて、「ネイル」や「メイク」などの検索履歴が残されていたとする証拠を提出。

弁護側は「瑠奈被告も修被告のアカウントを使用していて、「殺人 時効」も瑠奈被告が検索した」と主張しています。

このほか、修被告の自宅から「言い訳するな まず謝罪しろ」「7月1日♡(土)」と書かれた貼り紙が押収された証拠を読み上げたほか、2023年11月に自宅で実施された検証調書を提出。

検証によって、瑠奈被告が所有していた人形32体は2つのスーツケースに16体ずつぴったり収納できることが明らかになり、弁護側は「頭部を持ち去るために事前にスーツケースを購入したわけではない」と主張しました。

11/21(木) 06:33

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