2023年度 第9回 番組審議会議事概要

「NNNドキュメント’24 みんな同じ人間だべや かた破り医師が起こす奇跡 」について

1.日 時:2024年2月27日(火)午後3時58分〜午後5時05分

放送番組審議会photo1

2.場 所  札幌テレビ放送会館 アネックス7階 A会議

放送番組審議会photo2

3.出席者

[審議会委員]
齋藤  一朗   委員長 
小島    達子     委員
鈴木  博之   委員
平尾  武史   委員
福岡  藍子     委員
山川  桂祐   委員(以上6名)
          
[会社側代表]
井上     健       代表取締役社長
金子  長雄     取締役 報道局・コンプライアンス推進室担当
岩崎    泰治     取締役 制作スポーツ局長
加藤  尚道     執行役員 コンプライアンス推進室長
須藤  剛司     編成局長
越後谷 享史     報道局長

[会社側参与] 
宮本  亮二     報道局次長兼報道部長

[特別 出席]
水谷  潤子     報道局報道部プロデューサー   

[事 務 局] 
渡邊  泰徳  番組審議会事務局長
鈴木  圭介      番組審議会事務局
千葉  雅子      番組審議会事務局

4.議題

(1)「NNN ドキュメント’24 みんな同じ人間だべや かた破り医師が起こす奇跡」について
(2)BPO報告・視聴者対応状況、他について
 

5.議事の概要

 2023年度第9回番組審議会が2月27日に開かれました。議題は、1月7日放送の
「NNN ドキュメント’24 みんな同じ人間だべや かた破り医師が起こす奇跡」
について、各委員から以下のようなご意見を頂きました。
◇子どもたちへの深い慈愛と優しさに溢れた医師の人間力に引き込まれた。
◇「子どもは夢をつくっていく存在ゆえに死んではいけないのだ」という高橋医師の
診療姿勢を支える強い信念が伝わってきた。
◇象徴的なシーンだったのが、ラストで患者の永原青年が就職の内定書を高橋医師に
渡す場面。2008 年から継続取材を重ねてきたSTV だからこそ、大事な場面を見守り
ながら映像に収め、紹介することができたのだと思う。
◇テーマの切り口、番組構成が高橋医師の凄さだけにとどまらず、先生と患者・その
ご家族との信頼関係、悩み、想いにまで触れ、多面的なアプローチができている素晴
らしい内容。
◇綿密かつ長期にわたる密着取材、幅広い切り口が必要な今回のようなドキュメントは
YouTubeや個人では作ることは難しいと思う。その意味で、STVを始めとする日テレ
系列各局が参加し、地元の課題やテーマを伝えるこのNNNドキュメントは、地上波
放送局として実に意義が大きい番組と実感した。
◇番組全体の視聴感としては、駆け抜けたような物足りなさを感じた。豊富な取材内容
を網羅的に伝えるには放送時間が短かかったのではないか。
◇一方で、高橋医師の取り組みや内面をより深く伝えるために、もう一歩踏み込んだ取材、
たとえば高橋医師の勤務する病院について等、具体的な事実の伝達、「かた破り」と評され
る医療の論理的な側面、彼の一人間としての人生や背景を伝えられればより深みのある
内容になったのではないか。
◇番組を見た同業医師、医療関係者はどう思ったのかが気になるところ。同じ医師でも
誰もが高橋医師のような自分の生活を犠牲にしてまでも取り組めるわけではないと
想像できるため、番組を通じて様々な医師たちの意見、思惑なども比較情報的に知る
ことができれば尚良いと思った。
◇高橋医師のこうした取り組みや小児脳外科にかける情熱を、長年にわたる定点観測的
な成長の記録から番組として社会に広く伝えることは非常に意義がある。
◇高橋医師のような、なかなか光の当たりづらい地道な活動を紹介していくことは
ローカル局の使命と思う。今後も高橋医師の取り組みや、ここから巣立っていく
子どもたちの未来を見守り、発信し続けてくれることを期待したい。
 
このほか、「3月の主要番組放送予定」、「1月〜2月の視聴者対応」、および「BPO放送
倫理・番組向上機構からの報告」についての説明を行い終了しました。