「チャンスは絶対に逃したくない」防御率は0.89…上原健太投手が好調の要因と「優勝」への思い語る

ファイターズのリーグ戦も残り12試合となりました。
大逆転優勝へー
プロ10年目の上原健太投手が、いまの活躍の要因と「優勝」への思いを話してくれました。
(上原健太投手)「緊張感はあるけど、ほぼないくらい。あんまり“緊張してヤバイ”みたいな感情はいまのところない」
プロ10年目の上原健太投手。
今シーズンは先発から中継ぎへと活躍の場を移し、1点を争う大事な場面での起用が続いています。
(上原健太投手)「(1軍に)あがってきてからは1回1回の登板を楽しむというつもりで投げているので、変なプレッシャーみたいなのは感じていないのかなと思います」
上原投手は今シーズン22試合に登板し、防御率は0.89と好調を維持しています。
その裏には2軍での「戦略的な」練習があったといいます。
(上原健太投手)「出だしからチームの状態がよくて、その中にいられないもどかしさを常に毎日味わいながら生活していた。1軍にあがるためにどうすれば一番はやいのかというのをずっと考えていた。ストレートの強さだったり球の速さだったり、そこが一番手っ取り早いのではないかと思って、それだけを求めてやっていましたね」
上原投手は、投球動作の中で上半身の回転やねじりに意識を置いて練習してきたことで、球速や球の力強さを出せるようになったといいます。
1軍昇格後、ポイントとなったのは7月5日の楽天戦でした。
9回のマウンドにあがった上原投手は、磨いてきた150キロのストレートで見逃し三振を奪うなど、3つのアウトをすべて三振で奪いました。
(上原健太投手)「そこで首脳陣の信頼を1つ勝ち取れた投球だったのではないか」
そこから勝ち試合で投げることが多くなった上原投手ですが、危機感もあるといいます。
(上原健太投手)「勝ち試合で投げられる投手がコロコロかわる。ひそかに(勝ちパターンでの)出番を狙っている投手が多いので、それが結構言わないけど雰囲気に出る。(ほかの選手を)応援もするしがんばってほしいと思うけど、チャンスを逃さないようにしたい」
シーズン残り12試合、逆転優勝に向けて秘めた思いを口にしました。
(上原健太投手)「2016年リーグ優勝・日本一したとき1試合の登板で1年目で。パレードが全員参加でものすごいみじめな思いをして。何もしていないのに素直に喜べないというか、それがずっと忘れられなくて。今度は本当に輪の中に入って心から喜んで優勝を味わいたい。いまこういう立場で投げさせてもらえるなんて思ってもいなかったので、このチャンスは絶対に逃したくないなと思っています」