【レバンガ】島谷怜が小学校訪問 「夢と直接関係のないことでも…」 児童たちに語った〝夢の実現〟に必要なこと

レバンガ北海道の島谷怜選手が6月5日、札幌市の北野台小学校を訪問し、出前授業を実施しました。
「夢の実現」をテーマにした講演では、児童たちに「自分の夢とは直接関係のないことでも頑張れることはすごく大事」などと、自らの経験を元にメッセージを送りました。
体育館では83人の児童たちが手でアーチを作って待っていました。
その間を通って入場した島谷選手は「緊張しますね」とはにかみました。
最初は「夢の実現」をテーマに、教員からの質問に答える形で自らの経験を語りました。
Q:6年生のころはどんな夢を持っていた?
(島谷怜選手)「バスケットボール選手になれればいいとは思っていたが、絶対になる!というような強い気持ちではなかった。どちらかといえば楽しくバスケをしていたいという子どもだった」
Q夢が固まったタイミングは?
(島谷怜選手)「高校から大学に入るとき。強豪校である東海大に行くのであれば、プロのバスケットボール選手になりたいと思った」
Q:夢を叶えるために努力したことは?
(島谷怜選手)「バスケの努力はもちろんそうですけど、みなさんと同じくらいの歳のときは、自分で言うのもなんですが勉強はできていた方だった。バスケだけでなく、勉強とか習い事とか、自分の夢とは直接関係のないことでも頑張れることはすごく大事だと思うし、自分は意識してやっていた」
Q:困ったときの支えは?
(島谷怜選手)「大学のときは親元を離れていたので相談することもなく、チームメイトや特に同期の存在は頼りになった。今でも高校や大学の同期とはご飯に行くが、そういった方々に応援してもらっているというのが(プロの世界で)僕の頑張ることができている理由。みんなもここにいる同期、同級生は偶然出会えたものだと思うので、そのつながりを大切にしてほしい」
子どもたちからの質問にも答えました。
陸上にかかわる仕事をしたいという女子児童から、小学生のうちにやっておいた方が良いトレーニングを問われると、「子どものときは外で遊ぶことが多かった。いまはスピードが武器だが、子どものときによく外で走ったり運動したりしていたことはつながっていると思う。トレーニングではないが、自転車で色んなところに行くなど遊びながら自然にできるとよいのでは」とアドバイスを送りました。
プロの技を体験してもらため、島谷選手と1対1で勝負する時間も設けられました。
島谷選手が巧みなドリブルからシュートを決めると、児童からは「速すぎてわからなかった…」と言葉が漏れました。
最後は島谷選手に3人の児童で挑み、惜しくもシュートは決まりませんでしたが、体育館は大いに沸きました。
約1時間の交流を終えて、児童たちも充実した様子でした。
料理人を目指しているという五十川颯空さんは、「テレビでしか会えないと思っていたからうれしかった」。
絵を描く仕事がしたいという東凛乃介さんは、「(実際の試合で)島谷選手が相手をすぐに抜くようなプレーを見てみたい」。
フィギュアスケートで五輪出場を夢見る小関夏帆さんは、「努力はコツコツということが印象的だった。自分もコツコツと努力を続けたい」と力を込めました。
島谷選手は「普段、子どもたちと触れ合える機会はなかなか多くはないので楽しかったですし、少しでも何か僕から感じてもらえれば。いま子どもたちが夢中になっていることや好きなことをつき詰めながら、その先に夢が叶っていけばいいなと思っているので、そういったことを伝えられたのではないか」と振り返りました。
◆日本代表・富永の加入に期待 「少しでも多く彼の良さを引き出す」
6月2日に23年W杯と24年パリ五輪日本代表・富永啓生選手のレバンガ加入が発表されました。
富永選手とは同い年で、PGとしてチームの司令塔を担う島谷選手は「実績のある選手が来てくれたので僕も一緒にプレーするのが楽しみ。少しでも多く彼の良さを引き出し、お互い高め合っていきたい」と話しました。