【ファイターズ】郡司今季3度目のサヨナラ打!「これからは〝サヨナラ郡司〟で」9回2死土壇場からの逆転勝利

◆日本ハム 4x-3 ロッテ(5月31日 エスコンフィールドHOKKAIⅮO)
新庄監督の采配ズバリ!
ファイターズは9回2死の土壇場から代打の矢澤宏太、さらに郡司裕也の連続タイムリーで劇的な逆転サヨナラ勝ちを収めました。
5カードぶりの勝ち越しで、10年ぶりとなる交流戦前の首位が決まりました。
窮地に追い込まれた場面。
2点を追う9回。
清宮と代打の松本剛が連続ヒットで出塁。
続く伏見が送りバントで1死3塁2塁のチャンスを作るも、代打の吉田が見逃し三振に倒れます。
試合が決まるまであとアウト1つ。
ここで新庄監督の頭の中に〝降りてきた〟のが、矢澤でした。
(新庄監督)「もともとは代走で起用しようと思っていたんだけど、吉田くんが2ストライクに追い込まれたときにね…〝矢澤くん〟と降りてきた」
そして、「試合中に1回もバットを握っていなかった」という矢澤が代打に送られると、鈴木の152キロの直球をはじき返し、打球はセンター前へ。
「来た球に対してコンタクトしていくという、シンプルに考えられたのがよかった」と矢澤。
走者2人が生還し、ファイターズが同点に追いつきました。
続く打者は、この日1番起用の郡司。
ここで、矢澤は足でも魅せました。
1ボール2ストライクからの4球目に盗塁を成功させ、一打サヨナラのチャンスを作ります。
このとき「歩かされるか、決まるかどっちかだと思った」という郡司。
相手バッテリーは勝負を選んできました。
フルカウントとなり迎えた6球目。
甘く入ったスライダーを見逃しませんでした。
逆方向を意識した打球は前進守備のライトの頭上を越え、自身今季3度目となるサヨナラタイムリー。
1塁ベースを回ったところでチームメイトたちから手荒い祝福を受け、「僕が打ったことによってみんなが喜んでくれるというのが一番、野球選手としてうれしい」と喜びを分かち合いました。
ヒーローインタビューでは「これからは〝サヨナラ郡司〟でいこうと思います」とファンに宣言。
試合後には「逆方向に打球が行くときは調子がいい時だと思うんで、あまり欲を出さずに継続できれば。調子が悪くてもボス(新庄監督)が使い続けてくれたことが、感覚が落ちなかった要因」と指揮官に感謝しました。
新庄監督は「もう郡司君のサヨナラヒットは得意技なんで。(打席で)センターから右しか見てなかったから。あれだけ前に外野が来ると打ちやすいのかな。しっかり見えている子なので」と、殊勲者の勝負強さを称えた。
きょうの劇的勝利で、チームはあすのロッテ戦を前に、10年ぶりに交流戦前の単独首位を確定。
交流戦は6月3日から始まり、初戦は本拠地で阪神と対戦します。