【独自解説】苦戦続くファイターズ 打線を固定して「選手の役割明確に」得点力を上げ独走態勢へ

ファイターズは先週から交流戦に入り、苦戦が続いています。
元WBC日本代表ヘッドコーチの白井一幸さんが、チーム浮上のきっかけについて独自解説です。
先週から始まったセ・パ交流戦。
新庄監督は交流戦に関して、「できたら11勝7敗くらいで終われたら、交流戦が終わって乗っていけるのではないか」と話しました。
交流戦は6月9日までで、6試合終わってここまで2勝4敗と負け越し、波に乗れていません。
昨シーズンの交流戦では水谷瞬選手がブレイクを果たし、交流戦MVPを獲得しましたが、白井さんは2025年はあえて新たな“交流戦男”を望まないといいます。
そのわけはー
(白井一幸さん)「ファイターズはいま打線のつながりがあまりないという意味では、打線のつながりをどうやって作っていくか、そのポイントになるのが特に上位打線・クリーンナップを固定していくことが大事だと思います」
開幕から4番に座っていた野村佑希選手がけがで離脱したこともあり、日替わり打線が続いていて、チーム打率は2割2分9厘と低迷。
誰かひとりの活躍ではなく、メンバーを固定して全員が「打線」として機能することがもっとも大事だと説きます。
(白井一幸さん)「(打線を)固定することで選手の役割も明確になってくるので、それが打線のつながりにつながってくる。交流戦は打線のつながりを考えても、ある程度メンバーを固定していくのがポイントになってくると思う」
また、交流戦ではセ・リーグチームの本拠地開催の場合、DH制がなく、投手が打席に立つということで、普段とは違う采配が求められます。
(白井一幸さん)「ファイターズは先発投手陣が豊富なので、5回前後で打席が回ってきたら投手を交代して、リリーフがロングリリーフ・第2先発のような役割を果たすことができる。投手交代のバリエーションが豊富なのもファイターズの強み。これから得点力が上がっていくと、独走態勢に入れるのではないかと見ています。(これから)一戦必勝の戦い方をすることで大きな勝ち越しも望めるのではないか」