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【レバンガ】今季最終戦 みどりの日にレバンガビクトリー

B.LEAGUE 2024-25SEASON 第36節 レバンガ北海道83-70茨城ロボッツ GAME2

2025年5月4日(日)北海きたえーる

B.LEAGUEの今季B1レギュラーシーズン最終戦。すでに東地区の5位が確定している北海道は、ホーム・北海きたえーるで同地区7位の茨城と対戦しました。両チームともにチャンピオンシップ進出や順位変動の可能性がない中ではありましたが、今季最後の試合を見届けようと会場には5663人のファン・ブースターが駆けつけました。

ホーム北海道はチーム最年少キャプテンの島谷怜(24)が4月23日越谷戦で受けた脳震盪の影響で欠場。さらにチーム得点王のライアン・クリーナー(27)もコンディション不良と主力を欠く中、今季苦しんだメンバーたちが奮起し総力戦を制しました。

【第1Q】

島谷の欠場により「自分がやるしかない」と意気込むPG・寺園脩斗(30)が果敢に攻め込みます。このクォーターだけで5本のフィールドゴールを決めて10得点。また途中出場の北見市出身・菊地広人(23)がこの試合チーム1本目の3Pシュートを決めレバンガが主導権を握りかけます。しかし、クォーター終了間際に相手選手に3Pシュートを沈められ3点ビハインドで第1Qを終えます。

【第2Q】

インサイドの大黒柱トーマス・ウェルシュがこのクォーター残り6分55秒の時点で2つ目のファウルを犯し、ベンチに下がらざるを得ないピンチを迎えた北海道。その中で、今季思うような活躍ができていなかったテリー・アレン(31)が爆発します。アレンは思い切りのよいシュートセレクションで3本の3Pを含む13得点。さらに今季持ち前のシュートセンスを発揮しきれていなかった中野司(28)も2本の3Pを含む9得点。そして、今季ベンチ入りすらできないことも多かった2メートルの日本人・鈴木悠介(27)もリバウンドでウエルシュ不在の時間をつなぎます。このクォーターは大きなランを作った北海道が逆転に成功し、48対43と5点リードで試合を折り返します。

【第3Q】

2ファウルのウェルシュをコートに戻し、再びスターティングメンバーで挑みます。このクォーターではアレンがインサイドでの攻防で粘り強さを発揮し8得点。寺園・ウェルシュも4得点と続きます。しかし、茨城に4本の3Pシュートを許し、リードを2点に詰められて勝負の第4Qへ。

【第4Q】

泣いても笑っても今季60試合最後の10分間。北海道はディフェンスで一気にギアをあげます。茨城の攻撃に対し、北海道は身体を張ったタフなディフェンスでシャットアウト。フィリピン代表ドワイト・ラモス(26)にもようやくこの試合1本目の3Pが来ると、第2Qで大活躍の中野がここでも7得点(計16得点)を挙げる活躍を見せます。このクォーターを17-6と茨城を圧倒した北海道が、レバンガグリーンに染まったホームのファン・ブースターの前でシーズン最終戦を制しました。

北海道は今季全60試合を終えて21勝39敗の東地区5位で終了。目標としていたクラブ史上最高の27勝には届きませんでしたが、3季ぶりに20勝を達成しました。

B.LEAGUEは来週から今季の王者を決めるチャンピオンシップが始まります。

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【GAME REPORT】

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りそなグループ B.LEAGUE 2024-25 SEASON 第36節

2025/5/4(日)

@北海きたえーる

レバンガ北海道 83

茨城ロボッツ 70

北海道【Q】茨城

19【1Q】22

29【2Q】21

18【3Q】21

17【4Q】06

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【試合後コメント】

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■小野寺龍太郎HCコメント

「ホームでの今シーズン最終節を勝利で締めくくりたいと臨んだ中、昨日の試合は内容として非常に良くなかったので、今日の試合に向けて、ただ頑張ろう、勝とうという気持ちだけでは勝てません。勝つためには相手を攻略していくことにプラスして、自分たちの感情のコントロールやマインドセットも必要でした。今日はその両方を体現できたゲームだったと考えています。

昨日の試合の反省点であるペイントでの失点の割合を今日は半分に抑えたことは、自分たちの求めていた部分であったので非常に大きく、自分たちのペイントでの得点も増やすことができていたので、今日の結果に繋げるためにはペイントでの攻防が最も重要だったと考えています。

昨日良くなかったディフェンスでの課題を修正し、カムバックして勝つことは、大変な作業ではあったのですが、選手たちが昨日の負けからしっかりと切り替えて、今日のミーティングを踏まえてチームのプランを遂行してくれたこと、今シーズン自分たちがやってきたバスケットボールを、チームメイトを信じて戦ったことが結果につながったと思います。

今日は今シーズンプレータイムの多い選手を3人も欠く難しい状況ではあったのですが、彼らがいないからといって自分たちのバスケができなくなるわけではなく、今日のゲームでの良かった部分の一つに、プレータイムがこれまで限られていた選手もチームが求める役割をコートで果たしてくれたこと、すべての選手が役割を全うして遂行したことで、レバンガ北海道のチームとしての力を体現したゲームになったと感じています。

今日このメンバーで満員の会場の中で試合をするということが最後でしたし、これまでなかなかホームでファンの皆さんに勝利をお見せすることができず苦しかったのですが、最後に勝ってファンの皆さんと一緒に勝利を分かち合うことができて良かったです。

今日の試合はファンやブースターの皆さんに後押ししていただいたゲームだと思いますので、改めてこの1年間チームへの応援に感謝します。

ありがとうございました」

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■#2 ドワイト・ラモス選手コメント

「昨日は負けてしまい、チームとしてタフな状況に置かれている中で、より勝ちたい気持ちをコートで出そうとチームで話をして今日の試合に臨み、それがコートで体現できたと思います。チームメイトを欠く状況の中でも、誰がコートに立っても、それぞれの選手がステップアップをして、全員が勝ちたいという気持ちをプレーで表現できたからこそ、最後に勝てたと思います。

Q.チームメイトが怪我で複数人欠場の状況で、チームの雰囲気はいかがでしたか

島谷選手やクリーナー選手がプレーできないことは理解しており、盛實選手は急遽プレーできない形となりましたが、そのことに対して選手たちは自分も含めてメンタル的な準備はできていましたし、これまでプレータイムに恵まれていない選手をはじめ、皆が覚悟を持ってプレーできたと思います。特に、中野、菊地、京介、悠介らのプレータイムが伸びており、彼らの活躍がなければ今日の勝利はなかったと感じています。

Q.シーズン最終戦、今日の勝利について

今日の勝利は非常に大きかったと思います。CS進出の可能性がなくなった中でも、応援してくださるファンの皆さんのためにも、最後ホームでの2試合に勝利しなければいけないとチームで話していた中、残念ながら昨日は負けてしまったので、今日の最終戦は勝つことが絶対に必要であると臨み、勝利という結果を手にすることができて本当に良かったです。

Q.キャプテンとして今シーズンの総括

キャプテンと言う役割をもらって1シーズンを過ごしたことは非常に新鮮で貴重な経験でしたし、自分がより成長しなければいけないと思う理由にもなりました。この役割を任命してくれたチーム、そしてチームメイトに感謝しています。性格的に多くを発信するタイプではないのですが、そういった部分でも成長していかなければいけないと学んだシーズンでした。選手としても、コート以外の部分でも成長することができたと思いますし、今後は自分がチームメイトたちの助けとなれるようにこの経験を活かしていきたいです」

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■#7 中野司選手コメント

「今シーズン最終節、ホームで2連勝して終わりたいと話して臨んだ中で昨日は負けてしまい、今日の試合に向けて、シーズン最後の試合を勝って終えることができるチームはリーグの中でも半分しかいない中で、自分たちは勝利して最高の形で終わろうと話をしていたので、しっかりと勝利できたことはすごく良かったと思います。

昨シーズンもそうだったのですが、シーズンの終盤に調子が上がってくることが続き、シーズンの入りからチームに貢献できていない自分自身の課題があった中、今日の最終戦を良い形で終わりたいというチームの目標に貢献できたことは素直に嬉しかったです。

ただ、シーズンを通して悔しい時期の方が長く、今日のような活躍がシーズンの序盤からできればいいと思うのですが、去年も今年も経験したからこそ、次のシーズンに向けて同じことを繰り返さないように、オフシーズンの過ごし方が大事だと思っていますし、頑張りたいです。

今日は試合に出られないメンバーがいた中、京介やテリー、菊地や自分のプレータイムが伸びることは想定していたので、それぞれが体も心の準備もいつも以上にできていたのかなと思います。昨日負けた分、ディフェンスの部分でしっかりプレッシャーをかけて改善しなければいけないかったので、スタッツでは相手のターンオーバー14、スティール7とミスを誘えたのかなと感じています。

今シーズン最後の試合ということで、悔いのないように、自分自身ができるプレーを120%出してシュートを打ち切ることができましたし、この1年間ファンの皆さんから変わらないたくさんの応援をいただいた結果、最終節にMVPを獲ることができました。

最後まで応援をありがとうございました」

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05/05(月) 00:12

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