【コンサドーレ】逆転のJ1昇格への正念場 あす山形戦を前に意気込み語る

現在J2リーグ10位の北海道コンサドーレ札幌は、あすホームで13位の山形と対戦する。
今季リーグ戦は残り7試合、J1昇格プレーオフの出場権を付与される6位との勝点差は現時点で「7」。
プレーオフ進出、そして逆転のJ1昇格に向けては正に正念場と言っても過言ではない。
前節はホームで仙台を相手に0-3と完敗…。
あれから1週間、重要な一戦を前に柴田監督と選手たちが意気込みを語った。
■柴田慎吾監督
(プレーオフ圏まで「7」。この差は選手と共有している?)
「差」は伝えていません。ただ最大で勝点21は取れるので、自分たちで勝点64まで行けるということは話しました。そこに向けて、1日1日、1試合1試合を積み重ねていこうよという話をしました。
(仙台戦の反省材料は?)
多すぎますね。何よりホームゲームなのにアグレッシブに行けなかったところ。プレスがかからない、ボールを運べない、自陣にいれば失点のリスクが高まるのは当然。どうボールを運び、どう相手にボールを運ばせないかというところが課題として残った。
仙台さんも調子が良くてアグレッシブだった。敵ながら凄くうまかったなという印象を持った。そこは自分たちも学ぶべきところだった。ただ自分たちは、自分たちのスタイルで成長をしていく中で、しっかりと勝ち点3を積み重ねていきたい。
(山形の印象は?)
実はプロライセンスを取得する際の国内研修が山形でした。1週間お世話になったのでクラブのカラーというか、スタイルは充分理解しているつもり。攻撃的にフットボールをしてくるチームだと思いますし、お互いアグレッシブにいい試合ができればなと思います。勝敗のポイントは、相手コート内でいかにボールを運んでディフェンスラインにアタックできるかということ。山形さんもしっかりボールを運んでくるので、そこのプレスはひとつのキーになると思う。
■高嶺朋樹主将
前節負けてさらに厳しい状況になってしまった。自分たちは本当に毎試合勝っていくしかない。
そのメンタルでなんとかまた次につなげたい。
トップ下のとこにボールを持たれると危険なボール出てきますし、潰しにいけるのは自分の特徴だと思うので仕事をさせないようにしたい。
■荒野拓馬選手
出場停止明けの試合、チームに迷惑かけた分、残りの試合で貢献していきたい。気を付けてはいきたいが、行くところは行かないと勝負の世界なので。できるだけ気にせずにビビらずに次も臨んでいきたい。ただ退場などでゲームが壊れたりチームに迷惑かけてしまうので、そこは気を付けていきたい。
前節の仙台戦の試合は、客観的に見ていて苦しい時間といい時間のどちらもあったが、守り切れなかった。相手の守備に対して自分たちの攻撃を勇気を持っていけない部分があった。決め切るところはもちろん、もっと攻めることが出来たと思う。後ろもあのくらいのプレッシャーかけられてもビビってちゃいけないなと思う。自分の役割はどんどん前に出ていくところ。ビルドアップを剥がしていくところが大事かなと思う。
山形は前半の得点が多いが、僕たちも立ち上がりしっかり集中してゼロで抑えたい。自分たちも前半で点を取るチャンスというのが最近見え始めている。相手をゼロに抑えた上で前半を折り返して、そのあと追加点が取れればいいと思う。
まだJ1昇格は狙える状態だと思う。1試合1試合連勝していけば見えてくるものもあるはず。
しっかり踏ん張って食らいついていきたい。ここから大事になってくるのはメンタル。自信もって強気で行くこと。追われるより追いかける方が状況的には良いと思う。
柴田監督は難しい状況での監督就任だったと思うけど、目標のために一緒に戦ってくれているし、
そういう中でも監督になってくれた柴田さんのためにも頑張りたいという気持ちがある。
■宮澤裕樹選手
前節の敗戦は下向いていても、もう意味のない状況。どう次に生かして前を向いていくか、メンタル面の意識が重要。アグレッシブに守備でも攻撃でも前に向かっていく姿勢が大事。前節はそれが相手の方が上回っていた。得点することが勝つためには必要。ゴールに向かってプレーしていく。前節の守備は少し構えてしまった部分があった。自分たちからディフェンスでもアクションを起こして、自分たちからボールを奪いに行く時間を作らないとボールを持つこともできず、相手のリズムでゲームが進んでしまう。アグレッシブにボールを奪いに行くことを大事にしたい。試合の入りと重要な時間帯があるので、そこをチームとして抑えていきたい。攻撃はどれだけパスを回していてもゴールは入らない。
前進すること、ゴールに向かってボールを保持していくこと。一人ひとりアグレッシブにゴールに向かう姿勢が大事になる。
柴田監督には重要なゲームのポイントで使ってもらうことが多いので、何とか結果で返したい。
いろんなコミュニケーション取る中で監督のやりたいサッカーを理解して、チームで体現してプレーしていく。同期というのは意識せず、一人の選手と監督として。
今季以降を考えると特別期間の半年間はJ1に上がれず、チームとしても難しい局面になる。そういう意味でも今年でしっかりとJ1に上がるというのは一番の目標。そのためには1試合1試合勝つこと。
勝ち点3を積み上げるだけ。
■中村桐耶選手
山形は自陣からビルドアップしながらチャンスメイクしてくるチーム。前回対戦から監督が変わっているのでどこまで変わっているのか分からないが、繋いでくるチームなのは間違いないので、自由にやらせず逆に僕らが主導権を握って相手を動かしていける試合にすれば優位に進められると思う。前節はそこができなかったので自分たちの時間を増やしていきたい。
仙台戦は特に前半に関しては全然ボールを握れなくて、大きく蹴ったボールを回収されて押し込まれる展開が多かった。攻守のバランスも考えなくてはいけないが、まずは自分たちでどれだけボールを握れるか、その時間が増えれば押し込まれる時間は自ずと減ると思う。僕の所で勇気を持って持ち運ぶことで数的優位を作れたりするので、前から来る相手をいかに外して行けるか、もちろんそこを求められていると思うので、出場した際にはピッチの中で表現していきたい。
■白井陽斗選手
仙台戦でああいう負け方をして、より守備面について今週一週間やってきた。やってきたことに自信を持って試合に臨めたらいいと思う。
山形は得点力があると思うし、上手い選手も揃っている中で本当にアグレッシブに来ると思うので、仙台ぐらい難しい試合になると思うが自分たちも仙台戦の反省を生かして、しかもホームで2連敗しているので、今度こそサポーターの皆さんに笑顔で帰ってもらえるようにやっていきたい。