【コンサドーレ】あす最終戦!深井一希 現役ラストマッチ「最後に必死に闘っている姿を見てほしい」西野「一希くんは絶対に助けてくれる」宮澤「深井選手への想いを試合にぶつける」
J2北海道コンサドーレ札幌は、11月29日にホームで今季最終戦を迎えます。
この試合は、札幌のアカデミー出身で計5度の両ひざ手術を乗り越えてプレーを続けてきた、深井一希選手(30歳)の現役ラストマッチとなります。
試合前日に選手たちにそれぞれの想いを聞きました。
(深井一希選手)「引退を発表してから、難しい2カ月だった。ただ発表したからには、覚悟を決めて最終戦を目標に調整した。どれだけ痛みがあろうとも、試合に出る覚悟。コンディションは、6割7割まで仕上がっている。ピッチに立ったからには、絶対にいいパフォーマンスをしてチームに貢献したい。その自信はあります。チームメイトは、お疲れ様と言ってくれたり、まだまだやれると言ってくれたり様々。正直言うと、引退を決めた時点で自分が最後にピッチに立つ姿が想像できなかった。明日は勝つことしか考えていない」
Q.家族友人に見せたいもの
(深井一希選手)「まずは元気に走って闘っているところを見せたいですし、チームとして一生懸命戦って、自分も最後に必死に闘っている姿を見てもらいたい」
Q.明日の試合への意気込み
(深井一希選手)「まずはチームを1年間応援してくれてありがとうございました。明日は僕のラストゲームですけど、チームにとって大事な試合になると思うので、そのために最大限チカラを出し切って、絶対に勝ちたいと思っている。熱い声援よろしくお願いします」
(高嶺朋樹主将)「深井選手の引退は寂しいけど、誰にでもいずれ来る選手の最後。勝利を目指してやりたい。日常もキャンプも夜ご飯も一緒にさせてもらった。いつも冷静で良く周りを見ていて、キャプテンとしても見習う事が多い。サッカーでもそれ以外でも一緒に過ごしていて一番親しい」
(宮澤裕樹選手)「深井選手にはまずは楽しんでもらいたい。サポーターが最高の雰囲気を作ってくれると思うから、ひざの痛みを忘れて楽しんでもらいたい。そして、チームとして勝つ姿勢を見せなきゃいけない。深井選手はボランチとして全ての能力、ボールを奪うところ、受けかた、気の利かせ方全部の質が高い。チームメイトというよりも家族に近い、良い時も悪い時も一緒にやってきた。寂しいし戦友がやめてしまうけれどチームは続いていく、深井選手への思いはこの試合にぶつける」
(西野奨太選手)「1~3年目でプロで苦しんでいた時に深井選手から沢山言葉をかけてもらった。自分が腐らなかったのは、その言葉と支えがあったから。自信を持たせてくれる言葉と、サッカーを楽しまないとって思わせてくれる言葉。自分がメンバーに入れない時は「俺なんてずっと怪我して出られてない、たかが1試合だろ」と言ってくれたり。それでどれだけ助けられたか。
アカデミー育ちの偉大な先輩、チームとしても大切な選手が引退してしまうというのは悲しいが、いままでの感謝を勝利で伝えたい。一希くんが「自分が引退しても大丈夫だ。いなくなっても安心できる」と思ってもらえるようなプレーをしたい。「ボール保持者を困らせない」というのが、一希くんに教わった一番大きなこと。明日はそれを心掛けた「味方を助ける」プレーをしたい。一希くんは僕が困っていたら絶対に助けてくれるので。
ことし、コンサドーレに戻った僕に「いい経験積めたね、でもことしが勝負」と言われた。その言葉を励みに頑張って試合に出られるようになると、自分のことのように喜んでくれた。感謝しかない。一希くんがアカデミーから一筋でこのチームに残してくれたものは非常に大きいし、その熱量をもっと大きいものにしていかないといけない。このチームはアカデミー出身者の活躍が絶対に必要。僕もいつまでも若手なんて言っていられないので、自分からチームを引っ張っていく意識でやりたい」