価値は1億円超え! 匿名の町民が金の延べ棒寄付 現金化して公共事業に活用へ 北海道倶知安町
北海道倶知安町に「金の延べ棒」が寄付されていたことがわかりました。
1億円以上の価値があり、町では2025年度中にも現金化して公共事業への活用を検討しています。
鮮やかに光り輝く7本の「金の延べ棒」。
1本1キロの重さがあります。
その価値は時価1億1千万円ほどです。
実はこの「金の延べ棒」は2月10日に倶知安町に寄付されたといいます。
「金の延べ棒」を見せてもらおうと町長を訪ねると、すでに別の場所に移動させて大切に保管しているといいます。
(倶知安町 文字一志町長)「小さいのにズシっとくるという重みは初めて触らせていただいて感じました。せっかくのこういった尊い善意を有効に使わせていただく」
それにしても一体誰が金の延べ棒を寄付したのか。
町長に聞いてみましたが…
(記者)「性別は?」
(倶知安町 文字一志町長)「性別も伏せた方がいいですね」
(記者)「年代は?」
(倶知安町 文字一志町長)「年齢的にもかなり上がってきているということもあって、最後に町に恩返しをしたいということで」
寄付した本人が「匿名」を希望しているという理由で教えてもらえませんでしたが、町内に住む高齢の方で町に恩返ししたいと寄付したといいます。
(倶知安町 文字一志町長)「モノ自体も重たかったんですけど、しっかりとその重みも私たちが有効にマチづくりに使っていくと。しかも町民の皆さんに夢と希望を与えるものであればそれは一番いいと思っています」
「金の延べ棒」の寄付は広報紙にも掲載され、マチは「金」に沸いています。
(倶知安町民)「奇特な方がおられるなと思っています。遥か彼方の出来事のような感じですね」
(倶知安町民)「子育て世代なので、(使い道は)子育てなどの何かだったらうれしいなと思います」
倶知安町は今後、北海道新幹線の延伸に伴う駅の新設や屋内プールなどを備えた施設の建設など大型事業が控えています。
金の延べ棒の使い道はまだ決まっていませんが、町は2025年度中にも現金化して公共事業に活用したいとしています。