【危険】交通ルールを守らないLUUPの運転多数…信号無視に2人乗りに 警察も啓発に注力 札幌
札幌市内でも導入が始まった電動キックボードの「LUUP」ですが、交通ルールを無視した運転が問題となっています。
街中で取材を進めると、危険な運転が相次いで見られました。
街中を颯爽と駆け抜けていく電動キックボード。
7月から札幌市内で導入が始まった、電動キックボードのシェアリングサービス「LUUP」です。
利用者が増え続けていますがー
(山本記者)「あ、信号赤でしたね。車道の信号を見て従わないといけないですが、いま赤信号でそのまま左折していきました」
周囲を確認することもなく、赤信号で左折していきます。
さらに他の利用者はー
(山本記者)「これは危険ですね。試し乗りでしょうか」
危険な運転が相次いで見られました。
道路交通法の改正により、電動キックボードは「特定小型原動機付自転車」という新たな枠組みに位置付けられています。
そのため、16歳以上は運転免許がなくても乗れるようになり、LUUPはアプリ上で交通ルールのテストを全問正解すると、利用が可能になっています。
交通ルールを破ると道路交通法違反で取締りの対象となりますがー
札幌市内では2人乗りをする利用者も目撃されました。
この場合は交通違反となり、5000円の反則金または5万円以下の罰金が科される可能性があります。
交通ルールについて、電動キックボードの利用者に話を聞いてみるとー
(利用者)「曲がるときに二段階右折でしたっけ、もちろん気を付けていますし。ミラーがないのが怖いなと思います。LUUPでも気軽にすいすい動けて楽しいので、斜め横断したりする人が増えるだろうなと思います」
危険な運転が今後も増えるのではないかと懸念していました。
警察も啓発活動を積極的に行い、安全運転を呼びかけています。
(札幌・中央警察署 工藤和也交通一課長)「(LUUPなどの)特定小型原動機付自転車は、原動機付自転車の仲間のひとつなので、一時停止を守る・2人乗りをしない・飲酒運転をしないことなど、交通ルールをしっかりと守って利用していただきたい」
気軽に街中を走行できる電動キックボード。
新たな交通手段として普及するまえに、利用者の交通ルールの周知が求められます。