【救助の瞬間】台湾出身男性がなだれに巻き込まれる バックカントリー遭難者8割は外国人 北海道
北海道内ではパウダースノーを求める外国人によるコース外での遭難が相次いでいます。
3月5日にはバックカントリー中の男性がなだれに巻き込まれる事故があり、救助の瞬間をとらえた映像が公開されました。
道警の救助隊が5日に撮影した映像です。
なだれが発生した現場には穴が掘られています。
5日、「上富良野岳」で15人のパーティーでバックカントリーをしていた台湾出身の44歳の男性がなだれに巻き込まれました。
男性はすぐ仲間に掘り起こされましたが、当初意識がはっきりしない状態だったといいます。
救助隊員が男性を温めながら声をかけ続けます。
男性はその後、ヘリコプターで搬送され、命に別条はありませんでした。
今シーズン道内で発生したバックカントリーでの遭難者は、5日までに82人で、このうち外国人はおよそ8割の63人です。
(ウー・リーミンさん)「(手は)動くが末梢神経がしびれている。、まだ回復途中です」
2025年1月に富良野市にあるスキー場のコース外で、仲間とバックカントリー中にひとりで遭難したウー・リーミンさんです。
救助に関わった警察やスキー場のパトロール隊に感謝を伝えるため、2025年秋に来日し、当時をこう振り返りました。
(ウー・リーミンさん)「(遭難したときは)2人の娘や妻、父と母に生きて台湾に帰って会うために前に進み続けた。常に仲間と連絡を取り合って、装備も多めに準備することが大事」
こうした遭難者を迅速に救助するため、2026年から道警は道防災航空室との合同訓練を実施しています。
(道警航空隊 有川直哉特務係長)「消防の隊員が実施する救急に関する部分を実際に見せてもらいながら、どういったものが遭難者のためになるのかなということが勉強になった」
警察や消防による公的な機関の救助活動は、原則として遭難者の費用負担はなく、税金から捻出されています。
一方、民間の場合はというと…
富良野スキー場です。
民間のパトロール隊が準備を整えていました。
これは富良野スキー場がホームページで公開した遭難捜索費用です。
ゲレンデ内の見回りをしているパトロール隊が、コース外の滑走禁止エリアなどに救助出動する場合は、費用を遭難者に請求していて、捜索隊員1人につき1時間2万円、雪上車の使用は1時間5万円などとなっています。
(富良野スキー場パトロール隊 東秀和隊長)「抑止のために公開して、これだけの金額がかかりますよ、その準備をして管理区域外に出ていますかという話。本当に救助費用がかかる、多額になることを心得て楽しんで」
ひとたび判断を誤れば命を落とす危険のあるバックカントリー。
安易なコース外の立ち入りは避け、慎重な行動が求められます。