肉ではなくホッキがたっぷり!苫小牧名物ホッキカレー 港町の家庭の味<北海道100年フード>
今週は北海道の「100年フード」をシリーズでお伝えしています。
4回目のきょうは、苫小牧のソウルフード「ホッキカレー」です。
ホッキをカレーに入れた歴史には、港町・苫小牧ならではの家庭の味がありました。
新鮮なホッキを贅沢に!
濃厚なルーと混ぜてサッと火を通したらー
海の幸にあふれるホッキカレーの完成です。
提供しているのは、苫小牧漁港にある「マルトマ食堂」です。
いまや全国的にも有名となったこの店はこの賑わい!
(店員)「ホッキカレーです」
客の7割の目当ては名物のホッキカレーです。
(神奈川から来た人)「ホッキカレーが食べたくて。口の中に北海道が広がる感じで、ホッキの旨味が最高ですね」
(札幌から来た人)「今回3回目で。食べたくなります。中毒ですよね」
店を切り盛りするのは、2代目店主の三浦未さんです。
30年ほど前にメニュー化したというホッキカレーには、先代の懐かしい思い出がありました。
(マルトマ食堂 三浦未2代目店主)「初代店主が子どものころに漁師の自宅に遊びに行ってカレーライスをいただいたときに、肉じゃなくて代わりにホッキが入っていて、そういう思い出がきっかけとして作り始めたそうですね。どんどん苫小牧のホッキがいろんな人に知ってもらえたら嬉しく思っています」
苫小牧市内の公園でゴールデンウイークに開かれたイベントでもー
ここでも名物のホッキカレーが販売され、青空のもとでカレーを楽しんでいました。
(CANDOLLKEYさん)「カレーいかがですか」
地元で歌手活動をしているCANDOLLKEYさんです。
あるユニークな活動もー
歌っているのはホッキカレーをテーマとしたオリジナルソングです。
マチをあげてホッキカレーを後押ししています。
(CANDOLLKEYさん)「苫小牧に来て何がおいしいの?と聞かれた時にホッキカレーってすぐ言えるようなPRをしていきたい」
イベントに訪れた金澤苫小牧市長もホッキカレーに太鼓判を押します。
(苫小牧市 金澤俊市長)「うーん!美味しい!これ皆さんぜひ食べてください!もう100年といわず、200年300年と続いてほしいと思います」
港町・苫小牧の文化とともに歩んできたホッキカレー。
国が世代を超えて継承していきたい食文化などを認定する「100年フード」に選ばれたこともあり、全国にファンを広げていきそうです。