約18%は費用削減が理由 忘年会開催する企業減少「高いよ!」物価高で対応悩む店も 北海道
新型コロナ禍以降、回復傾向にあった忘年会の開催ですが、2025年の調査で初めて減少に転じたことがわかりました。
どのような背景があるのでしょうか。
師走に入り、札幌・すすきのの飲食店はまさにこれからが書き入れ時。
グループで訪れていた人に忘年会について聞いてみるとー
(客)「忘年会はやる予定です。規模でいうと20人くらい」
一年を締めくくる恒例行事を待ちわびた様子でした。
一方で、マチではー
(マチの人)「(忘年会は)やらないよね」
また、多く聞かれたのがー
(記者)「きょうの忘年会高かった?」
(マチの人)「高いです!!忘年会のくせに高い。高いよ!!」
ここにも物価高の波が押し寄せていました。
新型コロナの収束とともに回復傾向にあった忘年会や新年会の開催。
実は、コロナ禍後で初めて、忘年会を開く企業の割合が下がったことが、最新の調査で明らかになりました。
また、コロナ禍以降、開催しなくなった企業のおよそ18%は、費用の削減を理由に挙げたということです。
物価の高騰は、食事を提供する店側にとっても悩みの種。
すすきのの居酒屋では一部のメニューを変更したといいます。
(北の味 大助 大島成専務)「食材の仕入れ価格がどうしても物価高とともに上がっているので、従来のコースの内容見直しなど対策をとっています」
これまで飲み放題を含むコースは5000円から提供していましたが、この価格では満足してもらえる内容を維持できないと考え、6000円のプランから提供するようになりました。
また、高騰が著しいサケなどは、コストを抑えられる別の魚介類などに代えるなど工夫を重ねています。
(北の味 大助 大島成専務)「簡単にお客様にお出しする値段を上げるわけにもいかないので、どうしてもコスト高の割を食ってしまう」
調査会社では、参加者にとって忘年会が負担にならないように開くことが重要だと指摘します。
(東京商工リサーチ 立花昭仁部長)「メリハリをつけてやれば良いのではないか。(2次会・3次会など)長ければ良いというものでもない。そこは会社側・経営者側も柔軟にやった方が良い」
その年の労をねぎらう忘年会。
物価高の影響を受けてその在り方も変わりつつあるようです。