給食が出ない夏休み… 母親の85%「負担感じる」児童会館などでは新サービスも 北海道

夏休み真っ只中ですが、国の調査では子どもの食事の用意について「負担だ」と感じている保護者は85%を超えています。
そうした負担を減らそうと、児童会館などではあるサービスが始まっています。
子どもたちの楽し気な声が響くこの場所は、札幌市内の児童クラブです。
お昼時、職員が運んできたのは…お弁当でした。
夏休み期間に合わせて始まった、児童館を利用する子どもがお昼ご飯を提供してもらえるサービスです。
メニューは日替わりで、お弁当は470円・丼ものは430円。
3日前までに注文すれば、平日の昼はいつでもお弁当を受け取ることができます。
(子ども)「おいしい!」
このサービスが始まった背景には“保護者の負担を軽減したい”という狙いがあります。
厚生労働省によりますと、子どもがいる世帯の共働き率は68.7%。
3歳から小学校低学年の子を持つ母親800人を対象にした調査では、85%以上が長期休みの食事の準備に「負担を感じている」と回答しました。
児童会館でのお弁当サービスに保護者はー
(保護者)「お弁当を用意してもらえるだけで、こちらも仕事をしながら預けるときの負担も減っているので、大変助かっています」
(保護者)「私も仕事をしているので、お弁当を買っているけど、朝の支度をしている時間ももらっている感じです」
食事づくりの負担を減らそうとする取り組みはほかにも。
道南の厚沢部町にある飲食店です。
この日は、めんに乗せるだけというおかずを作っていました。
配達した先は町内の認定こども園。
毎週月曜日と水曜日、夕方のお迎えの時間に保護者たちがお惣菜を買うことができるサービスを実施しています。
親子2人分で550円。
冷蔵庫から受け取るだけという手軽さも魅力の1つです。
(保護者)「お迎えの時に受け取って、家に持ち帰るだけだからすごく楽。子どもとの時間もとれるので助かっています」
子どもとの大切な時間を増やすためにも。
食事づくりの支援が道内でも広がりつつあります。