JR社長「いかに新幹線を身近に感じてもらうか」開業10年の歩みと課題 札幌延伸延期も利用者拡大へ
北海道新幹線が開業してから3月26日で10周年を迎えました。
新幹線の沿線では記念イベントが開かれ、にぎわいを見せる一方で、利用者の拡大など課題も残されています。
26日、新函館北斗駅ではJR北海道の駅員らが横断幕を掲げ、10年の節目の日を祝いました。
(宮永キャスター)「鮮やかに輝く緑の車両が動き始めた。新しい時代が始まる」
10年前の3月26日、道民の悲願だった北海道新幹線が、新函館北斗と新青森の間で開業。
歴史的な瞬間を迎え、沿線の住民は歓喜に沸きました。
最高時速260キロで駆け抜け、新函館北斗から仙台までは2時間25分、東京までは3時間57分と、東北や首都圏がぐっと身近になりました。
(宮永キャスター)「新函館北斗駅です。北海道新幹線は開業10周年を迎えます。きょうは記念のイベントが開かれているのですが、大勢の客が集まっています」
(函館市民)「東北出身なので、新幹線は身近な存在なので10周年はうれしく思う。1本で仙台まで帰れるので、とても助かっています」
(宮永キャスター)「新幹線どうだった?」
(札幌市民)「かっこよかった」
イベントでは函館商工会議所青年部の「はやぶさPR隊」が10年ぶりに再結成されました。
発足したのは2014年。
いま、隊員の平均年齢は53歳になります。
(中川家礼二さん)「はやぶさ24号の出発合図を行います」
特命盛り上げ駅長に任命された中川家礼二さんが、出発の合図で10周年を祝いました。
JR北海道の綿貫泰之社長です。
開業当時から新幹線の普及に取り組んできました。
(JR北海道 綿貫泰之社長)「開業してすぐ6月にですね、函館支社長ということで、新幹線のご当地に赴任しました。(当時は)いかに新幹線を身近に感じてもらうか、乗ってもらうか取り組んだ」
北海道新幹線の利用者数は新型コロナの影響で一時大幅に落ち込みましたが、今年度はコロナ禍前の水準に戻る見込みです。
しかし、1日の平均乗車率は25%で、さらなる利用者の獲得が課題になっています。
Q.10年間で道民に浸透した?
(JR北海道 綿貫泰之社長)「そこが課題だと思っています。道南の皆さんには比較的に近いのでそれなりに乗ってもらっているが、札幌延伸時には課題をどう解決するか、道民全体に新幹線を身近に感じてもらうための取り組みをどうしていくかを、地域のみなさんと考えていきたい」
札幌延伸が2038年度末以降と大幅に遅れるなか、新幹線の波及効果をどのように広げていけるか試行錯誤が続きます。