消えた道路の白線… 種類によって分かれる管理者 見つけたらどこに相談?課題は予算… 北海道
みなさんの身の回りにも多くあるのではないでしょうか。
住宅街などを見渡すと、横断歩道や停止線といった道路の白線が消えかかったままになっている場所が目立ちます。
見つけた場合はどこに相談すればよいのでしょうか。
「近所の横断歩道が全く見えません!!」
「横断歩道が見えない」など道路の白線について、複数の意見が寄せられました。
早速、取材してみるとー
(鷲見記者)「学校にも近い通学路の横断歩道と停止線が薄くなっています」
札幌市東区の道路では塗装がはがれてしまい、ほとんど見えない状態に。
さらに、豊平区に移動すると…
停止線の標識があるものの、白線は一部を残して見えなくなっています。
交通安全を呼びかける町内会にとっても、白線が消えてしまうのは悩みの種です。
(鷲見記者)「ここに停止線があるんですね」
(町内会長)「あります。ここは交通量が多いので、特にここに白線が欲しいんですけど。毎年、警察署の方に届けはしているのですが、3年くらい塗られていない」
グーグルマップで過去のこの場所を見てみるとー
2015年6月から10月の間に一度塗りなおされているものの、18年5月にはほとんど消えてしまっていました。
19年6月までに再び塗りなおされましたが、22年5月にはまた元の状態に戻っています。
2年から3年の間隔で白線が消えてしまうことが分かりました。
いたるところで白線が見えづらくなっている現状にマチの人はー
(マチの人)「ちょっと怖いですよね。ここ交通量が多いので。子どもも通るので、濃くしてほしいです」
(マチの人)「どこを渡れば良いか分からない時とかありますよね。もし市とかにお金があるのであれば、ちょっと舗装するなりしてほしいなっていうのはあります」
(マチの人)「道路がこれだけ長くなっちゃうと、こういうのも多いじゃない。道路がどんどんできるのは良いんだけど、維持管理がね…なんとかやりくりして頑張ってほしい」
このような場所を見つけた場合、どこに相談すればよいのでしょうか。
(鷲見記者)「横断歩道や停止線、中央線は相談先が違うんです」
実は、同じ「白線」でも管轄が違います。
横断歩道や停止線など交通規制に関わるものは警察の管轄で、中央線などは道路を管理する国や市町村が管理しています。
安全な地域づくりに必要な横断歩道や停止線。
警察は「優先順位をつけて補修作業を進めている」としたうえで、早急な対応が必要な場合は最寄りの警察署に情報を寄せてほしいと話しています。