死因は「急性硫化水素中毒」 業務上過失致死傷の疑いも 北海道のホタテ加工場での死亡事故

【現場画像】北海道枝幸町・ホタテ加工場 硫化水素が発生する場所で作業 死亡は札幌市の41歳会社員 44歳男性は重体
北海道枝幸町新港町のホタテ加工場で、2025年5月15日に発生した作業事故で、死亡した札幌市の会社員・江上弘将さん(41)の死因が急性硫化水素中毒だったことがわかりました。
この作業事故は、15日午後2時前、「硫化水素が発生するところに男性2名が落ちた」と通報があり、江上さんと、ともに作業していた佐藤洋文さん(44)の2人が意識不明の状態で病院に搬送されたものです。
その後、江上さんは搬送先の病院で死亡が確認されていましたが、司法解剖の結果、江上さんの死因が急性硫化水素中毒だったことがわかりました。
佐藤さんは現在も意識不明の重体です。
警察によりますと、当時2人は汚水を溜めるタンクのポンプを交換する作業をしていて、ここは硫化水素が発生する場所だったということです。
タンクは深さ4~5メートルで、タンク内の汚水を排出し中を確認するため、はしごを使用して中に入った江上さんが倒れ、その後、江上さんを助けようとタンクの中に入った佐藤さんも倒れたということです。
警察は、作業の安全管理が適切だったかどうかなど、業務上過失致死傷の疑いも視野に捜査しています。
05/17(土) 15:20