自室に放火し2人死亡させる 初公判で被告「間違いない」刑事責任能力の有無が焦点 北海道
3年前、北海道北広島市の生活困窮者向けの共同住宅で2人が死亡した放火殺人事件の初公判が開かれました。
被告の男は「間違いないです」と起訴内容を認めました。
殺人と放火の罪に問われているのは、荻野正美被告70歳です。
起訴状などによりますと、荻野被告は2022年9月、北広島市の生活困窮者向けの共同住宅の自室に火をつけ、管理人の男性と入居していた女性を死亡させた罪に問われています。
9月2日の初公判で、荻野被告は「間違いないです」と起訴内容を認めたうえで、「どうしてこのような事件を起こしたのか、本当の自分に戻ることができなかったのかわかりません」と話しました。
この裁判では刑事責任能力があったかどうかが争点となっています。
検察は「被告は管理人の男性が自分の子どもの死体を解体していると思い込み、自分も殺されると思い犯行に及んだ」と指摘。
一方、弁護側は「幻覚や妄想の激しい症状で、自身の行動を止められなくなった」などと「心神喪失」状態だったとして無罪を主張しました。
判決は9月17日に言い渡される予定です。
09/02(火) 19:09