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タンチョウへの影響は… 事業者は「中止応じない」 法律上は太陽光パネル設置を規制できず 北海道

タンチョウなど貴重な生物への影響は今後どうなるのでしょうか。

北海道・釧路湿原周辺で建設されているメガソーラーを巡り、釧路市議会の一部の有志が工事中止を要請したところ、事業者から「中止には応じられない」旨の回答があったことがわかりました。

(武田記者)「釧路市北斗のメガソーラーの建設現場、重機は動いていませんが、作業員でしょうか、何やら動いているのが確認できます」

釧路湿原周辺の釧路市北斗です。

およそ4.2ヘクタールの民有地ではいま、大阪市の事業者がおよそ6600枚のソーラーパネルを設置する工事を進めています。

近くにある釧路湿原は、日本最大の湿原として、国の特別天然記念物であるタンチョウのほか、オジロワシやキタサンショウウオなど貴重な生物が生息しています。

事業者はメガソーラー建設にあたり、ガイドラインに沿った届け出を市に提出し、受理されました。

2025年4月下旬から工事が着工されましたが、市の関係者によると、タンチョウなどの環境調査が不十分であり、生息への影響が危惧されているということです。

(釧路市議会 松橋尚文議員)「こういう赤いところが(キタサンショウウオの)生息適地マップということで」

(武田記者)「今回のメガソーラー建設の現場はどのあたり?」

(釧路市議会 松橋尚文議員)「ちょうどここです」

釧路市議会の松橋議員です。

8月15日付けで有志の市議21人と事業者に工事中止の要請を提出しました。

ですが、事業者から8月20日付けで届いた回答にはー

「中止には応じられない」

(釧路市議会 松橋尚文議員)「あれだけ近くにタンチョウがいるのではあれば、普通であればちょっと待てよと大丈夫かどうか確認しようとなるが、それも行わずに工事が続行されていることにびっくりしている。しっかり専門家が調査した上で工事を進めてもらいたい」

釧路湿原の生物を巡って波紋を呼ぶメガソーラーの建設。

一方で、工事関係者は「工事を始めるときも連絡をした。市教委から専門家の環境調査をするよう求められているが、中断要請はされていない」と話しています。

市教委は文化庁がタンチョウなどへの影響調査を求めている見解を記載した要望書を事業者に送っています。

要望書は28日に届く見通しで、事業者がどのように回答するか注目されます。

今回の問題、場所は国立公園である釧路湿原の周辺です。

大規模な太陽光発電所「メガソーラー」の建設工事が進められています。

この工事によって釧路市教育委員会は、国の特別天然記念物であるタンチョウなど希少生物への悪影響を危惧しています。

そのため、釧路市議会の一部の有志が建設工事の中止を要請。

さらに、登山家の野口健さんなど著名人の方々も問題があると提言するなど、いま大きく注目されています。

この問題に関わる釧路市の環境保全課によると、市が定めた太陽光発電施設の設置に関するガイドラインに基づく「届出」は受けたということです。

しかし、現状では今回の太陽光発電パネルの設置は規制できない、法律上の許可は「必要ない」という状況。

一方で、大阪にある工事の事業者は、本件以外に釧路の複数箇所で建設予定だと明かしており、今回問題になっている工事は「中止には応じない」と話しています。

しかし、この問題について文化庁が「現状は環境調査が不十分で建設によりどんな影響が出るか十分調査するように」との見解をしていて、市教委はこの内容を記載した要望書を事業者に送り、どう回答するかが注目されます。

08/29(金) 05:48

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