無許可建物の一部撤去を確認 静岡への動物移動は断念… ノースサファリサッポロへ立ち入り検査継続へ
【解説】ノースサファリめぐる立ち入り検査までの動き 違法建築物の減少確認 動物の移動めどは…
札幌市は5月15日、「ノースサファリサッポロ」に立ち入り検査に入り、園内に無許可で建てられた建築物の一部が撤去されていることを確認しました。
(金澤記者)「札幌市開発指導課の職員がノースサファリサッポロに立ち入り検査に入ります。建物の状況を確認します」
札幌市南区の「ノースサファリサッポロ」では、札幌市の職員がおよそ2時間にわたり園内の建物の数などを調べました。
「ノースサファリ」は市の「市街化調整区域」に156棟の建物を無許可で建てていたことが問題視され、2025年9月末までの閉園が決まっています。
15日の立ち入り検査で確認された建物は138棟で、移動済みの動物の飼育施設など、一部の建物が撤去されていたことが分かりました。
(札幌市都市局開発指導課 坪田修一課長)「動物のストレスのかからないように、健康を考えたうえで除却を進めてくださいと話させていただきました」
運営会社の「サクセス観光」は2025年、静岡県の休園中のテーマパーク「富士花鳥園」に支店を設置し、動物の移動を検討していました。
しかし、地元の反発は根強く、4月25日付けで土地の賃貸借契約を解消し、動物の移動を断念したことが分かっています。
札幌市は今後も立ち入り検査を継続し、建物の撤去状況を確認する考えです。
05/16(金) 06:24